今週の数字 — セッションは1.7倍、UUだけが減った
公開2週目の実測は、セッション42・ユニークユーザー17・ページビュー177・相談CVクリック1件だった。公開本数を6本から46本へ7.7倍にした週で、セッションは1.7倍・PVは3.5倍に伸びた一方、UUは前週の21から17へ減っている。増えた指標と減った指標が混在した週で、その差の説明が今週の主題になる。
| 指標 | 今週(08-11〜08-17) | 前週(08-04〜08-10) | 前週比 |
|---|---|---|---|
| ユニークユーザー | 17 | 21 | −19% |
| セッション | 42 | 25 | +68% |
| ページビュー | 177 | 50 | +254% |
| エンゲージメント率 | 54.8% | 32.0% | +22.8pt |
| 検索表示回数 | 398 | 83 | +380% |
| 検索クリック | 6 | 3 | +100% |
| 相談CVクリック | 1 | 0 | 初の発生 |
| AI導入診断の完了 | 1 | 0 | 初の発生 |
| 商談 | 0 | 0 | — |
| 公開記事数 | 46本 | 6本 | +667% |
| APIコスト | $0 | $0 | — |
検索表示・検索クリックはSearch Consoleの反映遅れのため8月11日〜14日の4日分の実測値である。前週の83回・3件も、前回この記事を書いた時点では37回・2件と記録していたものが、後追い反映で確定した数字に増えている。同じ週の数字が後から変わるのはSearch Consoleの仕様で、確定値に置き換えて記録し直した。
出典はGA4とSearch Consoleの実測のみ。機械可読の一次データは /data/weekly.json に同時公開している。
UUが減った理由 — 増やした記事はまだ検索に載っていない
記事を7.7倍にしてUUが減るのは直感に反するが、インデックス率を実測すると理由がはっきり出た。今週から Search Console の URL Inspection API でsitemap掲載66URLを1件ずつ照会する計測を始めたところ、公開からの経過日数でインデックス率が明確に分かれた。
| 公開からの経過 | インデックス済み | 対象本数 | インデックス率 |
|---|---|---|---|
| 0〜1日 | 2本 | 14本 | 14.3% |
| 2〜3日 | 10本 | 15本 | 66.7% |
| 4日以上 | 23本 | 23本 | 100% |
| 全記事 | 35本 | 52本 | 67.3% |
公開4日以上経った記事は1本の取りこぼしもなくインデックスされている。一方、今週公開した46本のうち直近48時間の14本はまだGoogleに認識すらされていない。つまり今週の増産は、まだ検索流入としては1本も回収できていない状態にある。UUが減ったのは増産の失敗ではなく、増産の効果が計測期間の外にあるということだ。
同時に、全記事平均の67.3%という数字を「品質シグナルの悪化」と読むのは誤りだとも言える。撤収基準として事前に決めているのは「インデックス率が2週連続50%未満」で、新着を除いた実力値(公開2日以上経過)は86.8%、完全に枯れた分(4日以上)は100%だった。大量生成による低品質判定は現時点では検出されていない。
検索の伸び — 表示が4.8倍、ツール記事が90%を占めた
検索表示は前週の83回から398回(4日分)へ約4.8倍に伸びた。伸びの中身を記事の種類別に分けると、偏りが明確に出る。
| パターン | 検索表示 | 検索クリック | 表示シェア |
|---|---|---|---|
| tool-db-01(AIツールDB・比較) | 358 | 6 | 90% |
| news-digest-01(ニュースダイジェスト) | 19 | 0 | 5% |
| 実行検証ガイド | 19 | 0 | 5% |
| 固定ページ | 2 | 0 | 1% |
検索クリック6件はすべてツールDB記事から出ている。個別ページでは /tools/chatgpt-business/ が表示156回・クリック4件・平均掲載順位8.8位で単独首位、次いで /tools/gemini-notebook/ が表示67回、/tools/notion-ai/ が表示40回・クリック1件と続いた。
商談から逆算したKPI設計では「ツールDB・比較・費用相場系(BOFU)が主変数」と事前に置いていたが、その想定と検索の実データが一致した週になった。ただしクリック6件はサンプルとして小さく、この時点でパターンの優劣を確定させることはしない。
初のCVクリックと、商談ゼロの事実
今週、相談CTAのクリック(cv_click_contact)が初めて1件計測された。AI導入診断の完了イベントも初めて1件発生している。セッション42に対しCVクリック1件は2.4%で、逆算に使っている想定値1.0%を上回るが、これは1件のサンプルから出た比率にすぎず、係数の更新は行わない。
一方で、問い合わせフォームの送信は0件だった。本体サイトの問い合わせ通知を機械照合したところ、今週のフォーム送信のうちAIディア経由と判別できるものは1件もなかった。CVクリック1件は、フォームに到達したあと送信までは至っていない。
| ファネル段階 | 今週の実測 | 逆算モデルの想定 |
|---|---|---|
| 記事セッション | 42 | 8,000(月あたり) |
| CVクリック | 1 | 80(月あたり) |
| フォーム送信 | 0 | 12(月あたり) |
| 商談 | 0 | 10(月あたり) |
8月末ゲートに対する現在地 — UUが軌道から大きく外れている
8月末時点で満たすべき条件として、記事在庫80本・検索表示 週1,000回・検索クリック 週30件・UU 月300を事前に置いている。現時点の進捗は項目によって差が大きい。
| ゲート項目 | 目標 | 現在 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 記事在庫 | 80本 | 52本 | 現在のペースで到達見込み |
| 検索表示(週) | 1,000回 | 398回(4日分) | 未達だが伸長中 |
| 検索クリック(週) | 30件 | 6件(4日分) | 未達 |
| UU(月間) | 300 | 37(8月1日〜17日) | 大幅に未達 |
記事在庫は現在のペースを維持すれば余裕をもって到達する。検索表示も、週換算の見込み約700回で、増産分がインデックスされれば射程に入る。深刻なのはUUで、8月1日から17日までの実測37に対し月末目標300は、単純な線形換算でも到達しない水準にある。事前に決めたエスカレーション基準(軌道比−40%で施策の全面見直し)を大きく超えているため、この結果は施策側の判断に回した。
数字が伸びなかった原因のうち、外部要因として特定できているものが1つある。8月15日からX(旧Twitter)への自動投稿がアプリ権限の問題で停止しており、検索以外の流入チャネルが1本止まったままになっている。復旧は権限設定の変更が必要で、今週の未完了項目として残っている。
実験パターンの判定 — 今週も全パターン「観察継続」
稼働中の実験パターンは5つで、判定はすべてhold(観察継続)とした。本数の条件は4パターンが満たしたが、「2週間経過」の条件を最古のパターンでも満たすのが8月20日のため、今週は判定しない。
| pattern_id | 内容 | 累計本数 | 検索表示 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| tool-db-01 | AIツールDB(当日公式確認値のみ) | 31 | 358 | hold |
| news-digest-01 | AIニュース実務翻訳ダイジェスト | 9 | 19 | hold |
| howto-eng-01 | 実行検証ガイド(エンジニア向け) | 6 | 19 | hold |
| howto-ops-01 | 実行検証ガイド(現場・導入手順) | 5 | 0 | hold |
| log-weekly-01 | 週次運営ログ(本記事) | 2 | 0 | hold |
暫定スコアではtool-db-01が突出しているが、判定日を前倒しにはしない。判定ルールを事前に決めておきながら、都合の良い数字が出た週に前倒しで適用するなら、そのルールは最初から機能していないのと同じだからだ。次回8月24日の週次が、公開以来初の昇格・撤収判定になる。
来週やること
- UU軌道の立て直し — 8月末ゲートに対しUUが大幅未達で、記事量だけでは埋まらない水準にある。検索以外の流入経路を含めた施策の見直しを判断に上げた
- X自動投稿の復旧 — 8月15日から停止中。流入チャネルが1本欠けたままの状態を解消する
- 今週公開した46本のインデックス追跡 — 増産分が実際に検索に載るかを、今週整備した計測(/data/index-coverage.json)で追う。ここが割れれば増産そのものの是非に跳ね返る
記事を増やした週にUUが減ったという結果は、増産の効果測定には最低でも1週間の遅れがあることを示している。来週のこのログで、今週の46本がどれだけ検索に載ったかを実測で報告する。
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