| 料金 | 金額を公開する6社(2026-10-07 公式ページ確認・税抜。AIよみと~るのみ税込表示): DX Suite Lite 月額40,000円〜・初期0円・無料枠18,000円分・全文読取30円/枚(LP)/Standard 月額100,000円〜・初期200,000円・無料枠50,000円分・10円/枚/CAC Starter 月額4,980円(月300枚・1日90枚)〜Ultimate 89,800円(月10,000枚)・初期0円・1年契約/AISpect プラン1 基本料15,000円+15円/枚・プラン1000 基本料10,000円+1,000枚ごと10,000円・初期50,000円/SmartRead スモール 年額360,000円(1項目2円)〜エンタープライズ 2,400,000円(1円)・初期0円/AIよみと~る プラン1 月額33,000円(税込・読取金額19,800円まで)〜プラン3 220,000円/PaperOn ライト 月額30,000円(年額契約・800回)〜アドバンスト 100,000円(5,000回) |
|---|---|
| メリット | 6社とも公式ページに金額があり、問い合わせの前に初年度の桁を自分で出せる 月300枚なら初期費用0円・月額4,980円(CAC Starter)や、基本料15,000円+15円/枚(AISpect プラン1)など、年6万〜30万円で始められるプランがある 無料トライアルが4社(CAC 1か月・AISpect 50枚・SmartRead 500枚・PaperOn 30日200回)にあり、自社の帳票で読取結果を見てから契約できる |
| デメリット | 課金の単位が枚・項目・読み取り回数・金額枠の4種類に分かれ、同じ枚数でも1枚あたりの項目数で月額が変わる 1年契約が基本のサービスが多く、AIよみと~るは最低利用12か月と中途解約金(残月数×23,100円・プラン1)、CACは満了3か月前の解約予告が要る 非定型帳票(レイアウトが毎回違う帳票)はCACではオプション扱いで、金額が公式ページに無い。連携開発費も各社とも料金表に無い |
結論: AI-OCRの費用は「初期費+月額+枠超過」。月300枚なら初年度6万〜140万円、幅を決めるのは枚数ではなく課金の単位
AI-OCRの費用は、初期費用・月額の基本料・基本料に含まれる量を超えた分の従量、の3段で決まります。2026年10月7日に国内11サービスの公式ページを確認したところ、金額を公開しているのは6社でした。 4社は要問合せ、1社は2026年3月31日で新規受付を終了していました。
公開している6社の数字で、月300枚・1枚10項目の定型帳票という架空の条件を計算すると、初年度の総額は59,760円(CAC Starter)から1,400,000円(DX Suite Standard)まで、23倍の幅になります。月1,000枚なら237,600円〜1,400,000円、月3,000枚なら530,000円〜1,400,000円です。
幅を作っているのは枚数ではありません。枚で数えるか、項目で数えるか、読み取り回数で数えるか、金額の枠で数えるか。 この課金単位が4種類に分かれていて、同じ「月1,000枚」でも請求の出方が変わります。そこに1日の上限・契約期間と解約金・非定型帳票のオプション・税の表示が重なって、同じ枚数でも月額は税の表示で1.1倍、1枚あたりの項目数で2.7倍、1日の上限でCACのStarterからBusinessへ上がると約4倍ずれます。
自社の枚数で初年度の総額を出す — 6社の公式単価(2026年10月7日確認)と、月間枚数・1日の最大枚数・1枚あたりの項目数から、7プランの月額と初年度総額を計算するスクリプトです。期待値つき(35条件)で、入力ファイルの条件を書き換えるだけで自社の値が出ます。3社の見積もりを同じ16項目で並べる比較シートも同梱しました。
月額見積もりスクリプト(Python・無料)をダウンロード 見積もり比較シート(CSV・無料)をダウンロード
入力ファイルと期待値は input.json / expected.json。条件を変えたときは expected.json を付けずに実行します(期待値と一致しなくなるため)。出した総額で判断に迷ったら、枚数の条件を持ったまま相談できます。
本稿で扱うのは、経理・総務が画面で確認しながら使う国内パッケージ型(クラウドSaaS)のAI-OCRです。自社システムに組み込むクラウドAPI(Google Document AI・Amazon Textract・Azure AI Document Intelligence)は課金単位がページ数の従量で別物なので、Document AIの料金に分けています。読者がこの記事で決めるのは「自社の月間枚数・1日の最大枚数・1枚あたりの項目数で、初年度の予算をいくらで稟議に出すか」の1点です。
本稿の順番は、①費用に効く区分の整理 → ②6社の公式料金を同じ表に置く → ③3条件で試算 → ④枚数以外で総額が動く条件 → ⑤トライアルで確かめること → ⑥料金ページを取得して分かったこと、です。相場の幅を読むより、自社の枚数で1回計算するほうが早く決まります。
AI-OCRとは — 費用に効くのは「何を・どう読むか」の区分
AI-OCRは、紙やPDFの帳票から文字を読み取り、項目ごとのデータにするサービスです。従来のOCRとの違いは、手書きやレイアウトが一定でない帳票にも対応する点ですが、費用の面では「何を読むか」「どう読むか」の区分のほうが先に効きます。 料金表の単価がその区分で分かれているからです。
まず「何を読むか」は3つに分かれます。レイアウトが毎回同じ定型帳票(自社の申込書・自社様式の注文書)、取引先ごとにレイアウトが違う非定型帳票(受け取る請求書・見積書)、そして手書きです。CACは定型帳票の読み取りを標準機能とし、非定型帳票と帳票読取設定を「別途費用が発生するオプション機能」としています。SmartReadはクラウド版(スモール〜エンタープライズ)の料金表に非定型の別単価の記載が無く、FAQで「読み取る文書の種類・内容によって1枚あたりの料金が設定されています」としているので、非定型が多いなら単価を問い合わせる対象です。別サービスのSmartRead PLUS+の欄には「非定型文書の場合、ページごと及び項目ごとの料金がかかります」の注記と、1ページ(非定型の場合)5円・1項目3円〜の単価があります。AISpectは標準版の読み取り可能帳票を「定型、非定型、写真」と書いており、区分ではなく同じ単価です。
次に「どう読むか」です。帳票の中の決まった位置の値だけを取る項目抽出・定型読取と、帳票全体の文字を取る全文読取があり、DX SuiteはLPで項目抽出を「30円/枚〜」、全文読取を「30円/枚」(Lite)と分けて書いています。項目抽出の「〜」が何で変わるかは公式ページに記載が無く、本稿は下限値として扱います。AIよみと~るは「全文読取機能・項目抽出機能」を1枚33円、それ以外の文字・数字などを1項目3.3円(いずれもプラン1・税込)として、機能で読取金額の消費が変わります。
この区分が分かると、料金表の読み方が決まります。定型帳票を項目抽出で読む業務なら、枚か項目のどちらで数えるサービスかを見る。非定型が多いなら、月額より先にオプションの単価と設定費を問い合わせる。 本稿の試算は、比べられる条件に揃えるために「定型帳票を項目抽出・定型読取で読み、1枚に10項目、非定型のオプションは使わない」という架空の条件で統一しました。
手書きについては、CACを除く5社の公式ページに対応の記載があり(CACの取得したページには手書きの語がありません)、料金表の単価は手書きと活字で分かれていません。DX SuiteはFAQで「2024年2月時点で5言語の手書き文字に対応」と書き、日本語・英語・中国語(繁体字、簡体字)・タイ語・インドネシア語・ベトナム語の読取実績を挙げています。AISpectは標準版を「汎用的なAIを使用し様々な書類読み取ります」とし、AIよみと~るはプラン2・3でチェックボックス・マークシート・押印の読取金額を別単価(0.55円・0.11円)にしています。手書きが多い帳票で費用に効くのは単価ではなく、読取後の確認・修正にかかる時間のほうです。
AI-OCRでできることのうち、料金に影響する機能は他に3つあります。複数種類の帳票を自動で振り分ける帳票仕分け(AIよみと~るはオプション22,000円/月、SmartReadは1枚2円または1円、CACはオプション)、読み取り結果を複数人で確認する承認・再鑑(CACは標準)、CSV出力や基幹システムとの連携です。連携の開発費は各社とも料金表に無く、本稿の試算にも含めていません。
AI-OCRでできること・ユースケース — 料金表の「帳票例」から読む
各社が料金表の近くに置いている帳票例を並べると、費用対効果が出やすい業務は「毎月決まって発生し、レイアウトが揃っていて、読み取った値をそのまま後工程に流せる帳票」です。DX SuiteのLPは帳票例として注文書・申込書・見積書・請求書・領収書・納品書・健康診断書・自動車税納付書・住民票・履歴書・給与支払報告書・レシート・契約書・アンケート・図面などを挙げ、複数の表が混在する帳票や明細が複数ページにわたる書類にも対応するとしています。PaperOnは請求書・注文書・レシート・領収書のテンプレートを全プランに含め、自由形式の注文書も項目抽出できると書いています。
経理・総務の実務に当てはめると、ユースケースは4つに分かれます。①受け取る請求書・領収書の入力(取引先ごとにレイアウトが違うので非定型。項目抽出の単価とオプションの有無が効く)、②FAXや紙で届く注文書の受注入力(得意先が固定なら定型。1日の山ができやすく、日次上限が効く)、③自社様式の申込書・アンケートの集計(定型。項目数が多く、項目課金だと単価が上がる)、④健康診断書・納付書など外部様式の転記(様式が決まっているので定型扱いにできることが多い)。
費用の面で見ると、①は非定型のオプション単価、②は日次上限と年額一括の可否、③は1枚あたりの項目数、④は帳票仕分けの有無が、月額の表より先に総額を動かします。CACは製品ページで「毎月かならず発生するが、量は多くない」「時期によって、量が大きく変動する」業務を想定していると書いており、少量・変動の業務向けに月の枠と日の枠を細かく刻んだ料金になっています。逆に、月に数万枚を安定して処理する業務は、SmartReadのエンタープライズ(年額240万円・24万枚前後)やDX Suite Standard以上のように、年額や固定月額で単価を下げる設計のプランが対象になります。
できることの裏返しで、読取結果の確認・修正は人が行います。 CACは「読取結果は画面上で確認・修正いただく前提の設計」と書き、再鑑ルールによる二重チェックを設定できるとしています(他社の取得したページには、前提としての明記はありません)。AI-OCRが置き換えるのは「見て打つ」作業で、「見て確かめる」作業は残ります。費用対効果を出すときは、削減する入力時間から、残る確認時間を引いてください。
国内6サービスの公式料金を比較(2026年10月7日確認)— 初期・月額・含まれる量・超過単価
金額を公開している6社を、初期費用・月額の入口・数える単位・税・契約期間の5点で並べると次のようになります。初期費用は0円が3社、月額の入口は4,980円(CAC Starter)から40,000円(DX Suite Lite)。6社中5社が税抜表示で、AIよみと~るだけが税込表示です。 以下の金額はすべて2026年10月7日に各社の公式ページで確認した表示で、本稿の表はそれをそのまま転記したものです。
| サービス(提供元) | 初期費用 | 月額の入口 | 数える単位 | 税 | 契約期間 |
|---|---|---|---|---|---|
| DX Suite(AI inside) | 0円(Lite)/200,000円(Standard・Pro) | 40,000円〜(Lite) | 枚(LPの価格表。料金ページはOCRを「リクエスト課金」とだけ記載) | 税抜 | 要問合せ |
| CAC AI-OCR(シーエーシー) | 0円 | 4,980円(Starter) | 月の枚数枠と1日の枚数枠 | 税抜 | 1年単位・自動更新 |
| AISpect(ASAHI Accounting Robot 研究所) | 50,000円 | 基本料15,000円+15円/枚(プラン1) | 枚 | 税抜 | 1か月単位・最低利用期間なし |
| SmartRead(ネットスマイル) | 0円 | 年額360,000円(月3万円相当) | 項目(年額に含まれる金額枠) | 税抜 | 1年 |
| AIよみと~る(NTT東日本) | 不要(スキャナーと回線があれば) | 33,000円(プラン1) | 項目・枚(読取金額の枠) | 税込 | 最低利用12か月 |
| LINE WORKS PaperOn | 料金表に記載なし | 30,000円(ライト・年額契約) | 読み取り回数 | 税抜 | 年額契約または月額契約 |
表の読み方で3つ注意があります。1つ目は「〜」と「相当」。 DX Suiteの「40,000円〜/月」は下限表示で、無料枠を超えた従量が乗ります。SmartReadの「月額3万円相当」は年額360,000円を12で割った値で、請求は年額です。PaperOnの「30,000円/月」は年額契約の月額で、月額契約だと36,000円になります。2つ目は「含まれる量」の単位。 DX Suiteは金額の枠(18,000円分)、CACは枚数の枠(300枚)、AIよみと~るは読取金額の枠(19,800円)、PaperOnは回数の枠(800回)で、枠の消費速度が単価で変わります。3つ目は税。 AIよみと~るの33,000円は税込で、税抜なら30,000円です。
各社のプランの中身は次のとおりです。単価だけでなく「含まれる量」と「超えたときの単価」を同じ行で見てください。
DX Suite(AI inside) — 料金ページは3プラン。Liteが月額40,000円〜・初期費用0円・月無料枠18,000円分、Standardが100,000円〜・初期200,000円・無料枠50,000円分、Proが200,000円〜・初期200,000円・無料枠200,000円分。無料枠を超えた分が従量になります。料金ページは「Intelligent OCRの一部機能とElastic Sorterはリクエスト課金、その他の対象機能はトークン課金」とし、「1,000トークン 6円」(Lite)「2円」(Standard・Pro)のトークン単価はAI Control Plane・Ultra-OCRなどの対象で、OCRのリクエスト単価は載せていません。枚あたりの単価はLPの価格表にあり、「全文読取:30円/枚」「項目抽出:30円/枚〜」(Lite)、10円/枚(Standard・Pro)です。本稿の試算はこのLPの枚単価を使っています。料金ページとLPで単価の載せ方が違うので、契約時にどの単価表が適用されるかを確認してください。長所は、1枚に複数の表がある帳票や明細が複数ページにわたる書類に対応し、手書きは5言語に対応(2024年2月時点)していること、本契約時と同様に全機能を専任担当者付きで試せるトライアルがあることです。なおLPには「DX Suite Lite プランの月額費用について2026年6月30日までは月額3万円ですが、7月1日以降は4万円に変更になります」とあり、3万円で載せている比較記事は旧価格です。契約期間はFAQで「DX Suite はお客様ごとに最適なプランをご案内しております」として個別案内です。
CAC AI-OCR(シーエーシー) — 初期費用0円の定額制で、月額料金は月の枚数枠と1日の枚数枠で決まります。Starter 4,980円(月300枚・1日90枚)、Business 19,800円(月1,500枚・1日450枚)、Enterprise 59,800円(月5,000枚・1日1,500枚)、Ultimate 89,800円(月10,000枚・1日3,000枚)。ユーザー登録数は無制限、定型帳票の読み取りとCSV出力が標準で、非定型帳票と帳票読取設定はオプション(別途費用)です。契約は「1年単位で、原則として自動更新」で、月々払いは年間契約に基づく毎月定額。年額一括の「まとめて払い」にすると1か月あたりの上限が無くなり、年間の枚数の範囲内で配分できます(日の上限の扱いは公式ページに記載がありません)。長所は、初期費用0円・月額4,980円から始められ、月の枠と日の枠が料金表に明記されていること、再鑑・ユーザー権限管理(承認フロー)が標準で、運営会社がプライバシーマークとISMSの認証を受けていることです。
AISpect(ASAHI Accounting Robot 研究所) — 標準版が2プラン。プラン1は基本料15,000円/月+1枚15円、プラン1000は基本料10,000円/月+1,000枚ごとに10,000円で、初期費用は50,000円。「項目数に関わらず 枚数(ページ)単位でのご請求」で、1か月単位・最低利用期間なしです。「料金体系の変更について」の告知で、生成AIオプションの10,000円を基本料に組み込む料金改定(2026年7月1日以降の申込みから適用)が出ており、現在の料金ページはその新価格です。ただし同じ料金ページに「ご利用があった月のみご請求 となります(基本料金はございません)」という注記も残っていて、基本料の有無が読み取れません。本稿は表の基本料(15,000円・10,000円)が毎月かかる前提で計算しています。長所は、1か月単位で最低利用期間が無く止めやすいこと、定型・非定型・写真を同じ単価で読めること、期間の縛りなく50枚まで無料で試せることです。
SmartRead(ネットスマイル) — クラウド版は年額のプラン制で、初期費用0円。スモール 360,000円/年(月3万円相当)、スタンダード 960,000円/年、エンタープライズ 2,400,000円/年で、年額と同額の無料枠が付きます。単価は1項目(文字あり)がスモール2円・スタンダード1.5円・エンタープライズ1円、文字なしは0円、全文読取はA3サイズまで1ページ15円、自動仕分けは2円または1円。処理可能枚数の目安は「定型文書で10項目読み取りの例」として、1.8万枚・6.4万枚・24万枚前後と書かれています。年額の枠を超えた場合は「残り月数と利用見込量をもとに追加料金を調整」とあり、超過単価は公開されていません。長所は、年間利用量の設定だけで月々の過不足が出ないこと、初期費用が無いこと、無償トライアルで500枚まで試せることです。
AIよみと~る(NTT東日本) — 公式が税込表示です。プラン1は33,000円/月で読取金額19,800円/月まで込み、プラン2は110,000円/月で66,000円まで、プラン3は220,000円/月で220,000円まで。読取金額は、プラン1なら「全文読取機能・項目抽出機能」が1枚33円、それ以外の文字・数字が1項目3.3円の単価で消費され、枠を超えた分は同じ単価で従量になります。プラン2・3は1枚11円・1項目1.1円で、読取結果が空白のものとチェックボックス・マークシート・押印はプラン2が0.55円、プラン3が0.11円です。初期導入費用は「スキャナーとインターネット接続環境があれば不要」。最低利用期間は12か月で、途中解約の解約金はプラン1が「残月数×23,100円」、プラン2が残月数×41,250円、プラン3が残月数×154,000円です。自動帳票仕分け機能はオプションで22,000円/月で、こちらにも12か月の最低利用期間と残月数×13,750円の解約金があります。長所は、初期導入費用がスキャナーと回線があれば不要なこと、30日間のトライアル版があること、安いプランから高いプランへ変える場合は解約金が要らないことです。
LINE WORKS PaperOn — 「LINE WORKS OCRの技術を継承した新製品」で、料金は年額契約の月額で表示されています。ライト 30,000円/月(800回/月)、スタンダード 50,000円/月(2,000回)、アドバンスト 100,000円/月(5,000回)。月額契約だとそれぞれ36,000円・60,000円・120,000円です。「読み取り回数」はファイル又はページ単位の読み取り処理の回数で、企業全体で共有できます。回数の追加は毎月追加で20,000円/月(ライト400回・スタンダード1,000回・アドバンスト1,500回を追加、最大20個)。初期費用の行は料金表にありません。LINE WORKS本体の契約が無くても使えます。長所は、ユーザー数に制限が無く読み取り回数を企業全体で共有できること、請求書・注文書・レシート・領収書のテンプレートが全プランに含まれること、FAQで設定を含めて通常5営業日程度で運用開始できると書かれていることです。
月300・1,000・3,000枚でいくらになるか — 7プランの月額と初年度総額
架空の条件で6社7プランを計算すると、月1,000枚の月額はCAC Business 19,800円からDX Suite Standard 100,000円まで約5倍、初年度の総額は237,600円から1,400,000円まで5.9倍です。月300枚では初年度59,760円〜1,400,000円(23倍)、月3,000枚では530,000円〜1,400,000円(2.6倍)で、枚数が増えるほど幅は縮みます。
計算の条件は次のとおりです。定型帳票を項目抽出・定型読取で読む、1枚あたり10項目、非定型のオプションは使わない、日次のピークは月の枚数を20営業日で割った値(300枚なら1日15枚)、税は各社の表示のまま(AIよみと~るは÷1.1で税抜に換算)。AIよみと~るは定型の読取項目(文字・数字)を1項目3.3円で数える前提で、全文読取機能・項目抽出機能を使う場合は1枚33円なので、10項目では同じ金額になります。DX SuiteはLPの全文読取の枚単価(Lite 30円・Standard 10円)、AISpectのプラン1000は1,000枚単位の切り上げ、PaperOnは1枚=1読み取り回数として扱いました。配布スクリプトの input.json に同じ条件が書いてあります。
| プラン | 月300枚 | 月1,000枚 | 月3,000枚 | 計算の根拠 |
|---|---|---|---|---|
| CAC(Starter→Business→Enterprise) | 4,980円 | 19,800円 | 59,800円 | 月の枠と1日の枠を両方満たす最小プラン |
| AISpect(プラン1/プラン1000の安いほう) | 19,500円 | 20,000円 | 40,000円 | 15,000+15×300/10,000+10,000×1/10,000+10,000×3 |
| SmartRead(スモール→スタンダード) | 30,000円 | 30,000円 | 80,000円 | 年額÷12。年間の項目料が枠内に収まるプラン |
| AIよみと~る(プラン1→プラン2・税抜換算) | 30,000円 | 42,000円 | 100,000円 | 税込33,000/46,200/110,000円を÷1.1 |
| PaperOn(ライト→スタンダード→スタンダード+追加1口) | 30,000円 | 50,000円 | 70,000円 | 年額契約の月額。3,000枚は2,000回+追加1,000回 |
| DX Suite Lite | 40,000円 | 52,000円 | 112,000円 | 40,000+(30円×枚数−18,000円)の超過分。全文読取の単価(項目抽出は「30円/枚〜」の下限表示) |
| DX Suite Standard | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 | 無料枠50,000円分=5,000枚まで月額のみ |
月額に初期費用を足して初年度の総額にすると、順番が入れ替わるのが1か所あります。月3,000枚では、月額で見るとDX Suite Standard(100,000円)がLite(112,000円)より安いのに、初期費用200,000円が乗るため初年度はLite 1,344,000円・Standard 1,400,000円とほぼ並びます。 2年目以降はStandardが安くなるので、何年使うかで答えが変わる例です。
| プラン | 月300枚 初年度 | 月1,000枚 初年度 | 月3,000枚 初年度 | 初期費用 |
|---|---|---|---|---|
| CAC | 59,760円 | 237,600円 | 717,600円 | 0円 |
| AISpect | 284,000円 | 290,000円 | 530,000円 | 50,000円 |
| SmartRead | 360,000円 | 360,000円 | 960,000円 | 0円 |
| AIよみと~る(税抜換算) | 360,000円 | 504,000円 | 1,200,000円 | 不要 |
| PaperOn | 360,000円 | 600,000円 | 840,000円 | 記載なし(0円として計算) |
| DX Suite Lite | 480,000円 | 624,000円 | 1,344,000円 | 0円 |
| DX Suite Standard | 1,400,000円 | 1,400,000円 | 1,400,000円 | 200,000円 |
2年目以降は初期費用が落ちるので、総額が下がるのは初期費用のあるAISpect(50,000円)とDX Suite Standard(200,000円)だけです。AISpectは月300枚で234,000円、月1,000枚で240,000円、月3,000枚で480,000円、DX Suite Standardは1,200,000円になります。初期費用0円のCAC・SmartRead・DX Suite Lite、料金表に初期費用の行が無いPaperOn(0円として計算)、初期導入費用が不要なAIよみと~るは、2年目も初年度と同じ金額です。月3,000枚では、17か月目にDX Suite Standardの累計がLiteを下回り、2年の累計は2,600,000円と2,688,000円、3年では3,800,000円と4,032,000円です。 稟議には初年度と2年目の両方を書いておくと、初期費用の有無で順番が変わる点を説明せずに済みます。
この表から読める判断は3つです。月300枚の少量なら、CAC StarterかAISpect プラン1のように枚数に比例して小さく始められるプランが年30万円以内に収まります。 ただしCAC Starterは1日90枚の上限があり、AISpectは1か月単位で止められる代わりに初期費用50,000円がかかります。
月1,000枚前後では、AISpect プラン1000(20,000円)とCAC Business(19,800円)がほぼ同額で、SmartReadスモール・AIよみと~るプラン1・PaperOnスタンダードが30,000〜50,000円の帯に並びます。 帯の中の差は、1枚あたりの項目数が10から20に増えたときに開きます。項目で数えるSmartReadとAIよみと~るは月額が上がり、枚で数えるAISpect・CAC・DX Suiteは変わりません。
月3,000枚になると、年契約の固定額のサービスが追いついてきます。 PaperOnはアドバンスト(100,000円)に上げるよりスタンダードに追加1口を足すほうが安く(70,000円)、SmartReadはスモールの枠を超えるのでスタンダード(80,000円)になります。自社の枚数が2つの条件の間にある場合は、配布スクリプトの conditions に実際の枚数を入れて出してください。1枚あたりの項目数と1日の最大枚数も同時に入れると、CACの日次上限とAIよみと~るの読取金額が反映されます。
1枚の項目数が10から20に増えると、項目で数える読み方の2社だけ月額が上がる
同じ月1,000枚でも、1枚から取る項目が10から20に増えると、項目で数える読み方をするSmartReadとAIよみと~る(定型の読取項目を1項目3.3円で数える場合)の月額だけが動きます。 配布スクリプトに「月1,000枚・1枚20項目」の条件を足して計算すると、SmartReadは年間の項目料が1,000枚×20項目×2円×12か月=480,000円となってスモールの枠360,000円を超え、スタンダード(月80,000円相当・年額960,000円)になります。10項目のときの30,000円から2.7倍です。
AIよみと~るは、定型の読取項目(文字・数字)を1項目3.3円で数える使い方だと読取金額が1,000枚×20項目×3.3円=66,000円(税込)となり、プラン1の枠19,800円を46,200円超えるので、月額は33,000円+46,200円=79,200円(税込・税抜換算72,000円)です。プラン2(110,000円)に上げるより安いのでプラン1のままが答えになりますが、10項目のときの46,200円(税込)から1.7倍に上がります。全文読取機能・項目抽出機能で読む場合は1枚33円で項目数に左右されず、46,200円のままです。一方、枚で数えるDX Suite Lite(52,000円)・AISpect プラン1000(20,000円)・CAC Business(19,800円)と、回数で数えるPaperOnスタンダード(50,000円)は、項目が増えても月額が変わりません。
つまり、帳票から取る項目が多い業務(申込書・アンケート・健康診断書)では、月額の表で下の帯にいた項目課金のサービスが上の帯に移ります。 逆に、取る項目が3つ程度の業務(請求書の日付・金額・取引先)では、1枚あたりの単価が下がります。1枚10項目の帳票ならSmartReadスモールは1枚20円、AIよみと~るプラン1は1枚33円(税込)ですが、3項目なら6円と9.9円です。ただし月額には下限があるので、月1,000枚・3項目ではSmartReadスモール30,000円・AIよみと~るプラン1 30,000円(税抜換算)のままで、CAC Business(19,800円)とAISpect プラン1000(20,000円)を下回りません。総額で逆転するのは月3,000枚・3項目で、SmartReadスモール30,000円・AIよみと~るプラン1 39,000円(税抜換算・税込42,900円)が、AISpect プラン1000(40,000円)とCAC Enterprise(59,800円)を下回ります。自社の帳票で「実際に後工程へ渡す項目はいくつか」を数えてから、枚課金か項目課金かを決めてください。
枚数だけでは総額が決まらない5つの条件
同じ枚数でも請求が変わる条件が5つあります。1日の上限、契約期間と解約、非定型帳票のオプション、トライアルの条件、税の表示です。 いずれも公式ページに書かれていますが、月額の表とは別の場所にあるため、金額だけを比べると落ちます。
1. 1日の上限。 CACは月の枚数枠に加えて1日の枚数枠があり、Starterは1日90枚、Businessは450枚です。月300枚の業務でも、月末の3日間に集中して1日100枚を処理する運用だと日の上限に当たります。公式は「まとめて払い」(年額一括)にすると1か月あたりの上限が無くなり、年間の枚数の範囲内で自由に配分できると説明していますが、無くなるのは月の上限で、日の上限の扱いは記載がありません。1日のピークが90枚を超えるなら、月の枚数が300枚以内でもBusiness(1日450枚)で見積もるか、日の上限が無いサービスを候補にしてください。繁忙月と閑散月の差が大きい業務では、月額の安さより先にこの条件を見ます。
2. 契約期間と解約。 CACは1年単位の自動更新で、解約やプラン変更は「契約有効期間の満了日の3ヶ月前まで」に連絡が要ります。AIよみと~るは最低利用期間12か月で、途中で解約すると残月数×23,100円(プラン1)の中途解約金がかかります。SmartReadも契約期間は1年です。一方、AISpectは「1か月単位 でご利用いただけます(最低利用期間はございません)」で、止めやすさでは異なります。金額に直すと、AIよみと~るプラン1を契約から6か月で解約した場合の中途解約金は残月数6×23,100円=138,600円(税込)で、月額33,000円の4.2か月分に相当します。PaperOnの読み取り回数の追加オプションは、年額契約なら年単位・月額契約なら月単位でしか解約できません。初年度の総額を見るとき、「使わなくなったら止められるか」を同じ表に書いておくと、月額の差より判断材料になることがあります。
3. 非定型帳票のオプション。 受け取る請求書のように取引先ごとにレイアウトが違う帳票は、CACでは「非定型帳票・帳票読取設定は別途費用が発生するオプション機能」で、金額は公開されていません。SmartReadのクラウド版は料金表に非定型の別単価の記載が無く、FAQは文書の種類・内容によって1枚あたりの料金が設定されるとしているので、非定型の単価は問い合わせになります。別サービスのSmartRead PLUS+にだけ非定型の料金(1ページ5円・1項目3円〜)が載っています。AISpectは標準版が定型・非定型・写真を同じ単価で扱い、2026年12月31日でカスタマイズ版(特定帳票向けに専用AIを開発する版)の新規提供を終えると告知しています。非定型が業務の半分を占めるなら、本稿の試算の前提が崩れるので、オプションの単価を先に取ってください。
4. トライアルの条件。 無料で試せるのはCAC(1か月・Starter相当)、AISpect(50枚)、SmartRead(500枚)、PaperOn(30日・200回)の4社です。有償のトライアルは4社にあり、DX SuiteはTrialが基本料金40,000円〜、Success Programが200,000円〜(1か月・専任担当者付きで本契約時と同様に全機能を試せる位置づけ)、AIよみと~るは30日間トライアル版が33,000円(30日分・税込)、AISpectはプラン1の価格で最長2か月(初期費用なし)、SmartReadも無償500枚とは別に有償トライアルを用意しています。無料トライアルで読取結果を見てから有償に進む順番でも構いません。
5. 税の表示。 6社中5社は税抜表示で、AIよみと~るだけが「表示価格は、特に記載がある場合をすべて税込です」の税込表示です。33,000円は税抜30,000円で、税抜30,000円のPaperOnライトやSmartReadスモールと同じ水準になります。表示のまま並べると1.1倍の差が混ざり、順番が入れ替わります。稟議の表には税区分の列を置いてください。
費用面のメリット・デメリット — 料金表に出ない費用と、料金表に出る効果
国内パッケージ型AI-OCRの費用面のメリットは3つです。金額が公式ページにあるサービスなら、問い合わせの前に初年度の桁を自分で出せること。初期費用0円や月額4,980円のように、年6万円台から始められるプランがあること。無料トライアルが4社にあり、自社の帳票で読取結果を見てから契約できること。クラウド型は社内にサーバーを置かないので、情報システム部門が無い会社でも経理・総務だけで試せます。
デメリットも3つあります。1つ目は、料金表に出ない費用が総額を動かすことです。非定型帳票のオプション(CAC)、基幹システムとの連携開発、読取結果の確認・修正にかかる人の時間は、どの料金表にも金額がありません。2つ目は、年契約と解約の条件です。CACは満了3か月前の予告、AIよみと~るは12か月の最低利用と中途解約金があり、月額の安さだけで決めると止めにくくなります。3つ目は、課金単位の違いで同じ枚数でも請求が変わることで、本稿がここまで扱ってきた内容そのものです。
クラウドAPI(Google Document AI・Amazon Textract・Azure AI Document Intelligence)と比べると、国内パッケージ型の月額は高く見えます。Document AIの単純なOCRは毎月最初の1,000ページが$0.00、以降$1.50/1,000ページで、項目抽出に当たるFormパーサーでも$30/1,000ページです(Document AIの料金で3社の単価を同じ単位に揃えています)。ただしAPIには画面も承認フローも無く、帳票の登録・確認画面・CSV出力を自社で作る開発費が別にかかります。経理・総務が画面で確認しながら使う前提なら国内パッケージ型、自社システムに組み込む前提ならクラウドAPIという分け方で、月額の大小は比べる対象になりません。
導入の流れ — 無料トライアルで確かめる4点と、承認・セキュリティの確認
導入の流れは各社とも「相談・ヒアリング → プラン選定 → 契約・アカウント発行 → 帳票の登録と設定 → 利用開始」で、CACは設定を含めて4ステップ、PaperOnはFAQで「設定を含めても通常は5営業日程度で運用開始」と書いています。費用の判断で重いのは契約前のトライアルで、確かめる点は4つです。 読取結果の確認にかかる時間、1日の処理枚数の山、1枚あたりの項目数、出力したCSVが自社の後工程に入るか。
トライアルで記録する項目は4つに絞ると、見積もりの比較シートにそのまま転記できます。①投入した枚数と帳票の種類(定型・非定型・手書きの内訳)、②読取後に担当者が確認・修正にかけた時間(1枚あたりの分数に直す)、③修正が要った項目の種類(日付・金額・取引先名など)、④出力したCSVの列が後工程(会計ソフト・基幹システム)の取り込み形式に合ったか。この4つがあれば、月額の表に無い「残る作業時間」を自社の数字で持てます。
トライアルで読取精度の数値を目標にしないほうが実務では安全です。CACは公式FAQで「精度は帳票の様式・記入状態によって変動するため、一律の数値ではお答えしていません」と明記し、読取結果を画面で確認・修正する前提の設計だと説明しています。本稿も精度は測っていません。代わりに測るのは、読取後に担当者が確認・修正にかける時間です。手入力の時間と比べるときに、ここを落とすと費用対効果が過大になります。
各社のトライアルから契約までの流れは、条件が1社ずつ違います。
- CAC: 1か月間の無料トライアル(Starterプランと同等の機能)。対象業務・帳票のヒアリングを経て案内され、メールのやり取りだけでも相談できます。契約後はアカウント発行 → 帳票の登録・読み取り設定 → 利用開始の順です
- AISpect: 期間の縛りなく50枚分の無料トライアル。その後、プラン1の価格で最長2か月の有償トライアル(初期費用なし)に進めます。契約は1か月単位で、プラン変更は前月末日までの申し込み。導入支援が要る場合はサクセスプログラム(100,000円)があります
- SmartRead: 無償トライアルは処理可能枚数500枚まで。有償トライアルもあり、契約後は年額料金の請求書払いで、年の途中で枠を超えた場合は残り月数と見込み量で追加料金を調整します
- AIよみと~る: 30日間トライアル版は33,000円(30日分・税込)で、読取金額19,800円まで。トライアル後に続ける場合は通常版の申し込みが別途必要で、そこから12か月の最低利用期間が始まります。プランを安いほうから高いほうへ変える場合に限り解約金は不要です
- PaperOn: 30日間の無償トライアルで読み取り回数200回。年額契約と月額契約を選べ、月額契約は年額契約の1.2倍(ライト36,000円)です
- DX Suite: Trial(基本料金40,000円〜・無料枠18,000円分)とSuccess Program(200,000円〜・1か月・無料枠20万円分)の2つの有償トライアル。Success Programは専任担当者が付き、本契約時と同じ機能を試せます
承認とセキュリティは、料金表ではなく機能とFAQの欄に書かれています。CACは「再鑑・ユーザー権限管理」として複数人でダブルチェックする承認フローを標準で持ち、運営会社がプライバシーマークとISMS(JIS Q 27001:2023)の認証を受けていると書いています。機密性の高い帳票を社外に出せない場合、CACはオンプレミス構成に対応(SaaS版の一部機能が限定)、SmartReadはオンプレミス版に年額とは別の保守費用が要ると書いています。DX Suiteは閉域で使うオンプレミスの選択肢を別製品として案内しています。
| 確認する点 | どこを見るか | 2026年10月7日の公式記載の例 |
|---|---|---|
| 無料トライアルの量 | 料金ページ・FAQ | CAC 1か月(Starter相当)/AISpect 50枚/SmartRead 500枚/PaperOn 30日・200回 |
| 1日の上限 | 料金表の備考 | CAC Starter 1日90枚・Business 450枚。年額一括で無くなるのは月の上限(日の上限の扱いは記載なし) |
| 承認・再鑑の機能 | 機能紹介 | CAC: 再鑑・ユーザー権限管理(承認フロー・部門別の権限) |
| データの扱い・認証 | FAQ・会社情報 | CAC: 暗号化して保存、Pマーク・ISMS認証。オンプレミス構成あり |
| 解約の条件 | 料金ページの注記・FAQ | CAC: 満了3か月前に連絡/AIよみと~る: 最低12か月・中途解約金 |
契約前の手順を1つに絞るなら、無料トライアルに自社の帳票を50〜200枚入れて、読取後の確認時間と出力CSVの形を記録することです。その数字を配布スクリプトの条件(枚数・項目数・日次ピーク)と一緒に持っていれば、どのサービスに問い合わせるかが決まり、見積もりの比較シートの16項目も埋まります。
料金ページを当日取得して分かったこと — 公開は11社中6社、読み方に注意が要る点2つ、当メディアが1か月止まった理由
2026年10月7日に11サービスの公式ページを取得して照合した結果、金額を公開しているのは6社、要問合せが4社、新規受付を終了していたのが1社でした。要問合せの4社はスマートOCR(インフォディオ)、Tegaki(Cogent Labs)、AnyForm OCR(ハンモック)、AIRead(アライズイノベーション)で、AIReadは「料金は読み取り枚数ごとのコース制」とだけ書かれ、AnyForm OCRは年間契約のサブスクリプションライセンスと一括買い取りライセンスの2形態があるとだけ書かれています。
新規受付を終了していたのはNTT西日本の「おまかせAI OCR」で、製品ページに「本サービスを初めてご利用いただくお客さまへの新規販売の受付につきまして、2026年3月31日をもって終了いたします」「本サービスは 2027年9月30日をもちましてサービス提供を終了いたします」と告知があります。料金表(33,000円・110,000円・220,000円の3プラン・税込)はページに残っているため、比較記事の表に載ったままになりやすいサービスです。上位8記事で受付終了に触れたものは0本でした。AISpectも2026年9月24日の告知で、カスタマイズ版の新規受付を2026年12月31日で終えると出しています。
公式ページの読み方で注意が要る点が2つありました。1つ目はDX Suiteで、料金ページはOCR(Intelligent OCRの一部機能)を「リクエスト課金」と書くだけで単価を載せておらず、載っている「1,000トークン 6円」はAI Control Plane・Ultra-OCRなどトークン課金の機能の単価です。 枚あたりの単価はLPの価格表(「全文読取:30円/枚」)にあるため、本稿の試算はLPの枚単価を使い、どの単価表が適用されるかは契約時に確認する前提にしました。2つ目はAISpectで、料金ページの表に基本料(月額)15,000円・10,000円が載っている一方、同じページの注記に「ご利用があった月のみご請求 となります(基本料金はございません)」が残っていて、食い違っています。 料金改定の告知どおり2026年7月1日以降は基本料が組み込まれた価格と読むのが自然ですが、表と注記の関係が読み取れないので、申込み前に基本料の有無を確認してください。
上位8記事の本文を同日に取得して社名と金額を照合したところ、DX Suite Liteの月額を3万円と書いたものが1本(LPに「2026年6月30日までは月額3万円」とあり、7月1日以降は4万円)、Liteの初期費用を20万円と書いたものが1本(公式は0円)、PaperOnライトの読み取り回数を400回と書いたものが2本(公式は800回/月。400回は追加パックの回数)ありました。税抜か税込かを明記したのは3本、確認日を書いたのは2本です。比較記事の金額を転記せず、公式ページで文字列を見る理由はここにあります。
当メディア自身の失敗も書いておきます。8月31日に用意した原稿は「AI OCR 料金 比較」という語で、Google・AWS・Azureのクラウド従量課金と国内パッケージ型を同じ記事に入れて設計していました。 検索のサジェストを取り直すと「ai-ocr 費用」「ai ocr 導入 費用」は国内パッケージの導入費を探す語で、クラウドAPIの単価とは意図が違います。その原稿はクラウドAPI側に絞り直して10月5日にDocument AIの料金として公開し、国内パッケージ側は本稿として作り直しました。設計の段階で語の意図を確認しなかったために、公開まで1か月止まった記事です。あわせて、本稿は読取精度を測っておらず、当メディアがAI-OCRを導入した実績もありません。本稿の数字は公式ページの表示と、そこからの計算だけです。
料金が動く予定も1件ありました。NTT東日本の法人向けサイトには2026年9月30日付で「2027年4月1日より一部サービス料金・工事費等を改定いたします(一部サービス料金は2027年5月1日より)」という告知が出ています。AIよみと~るが対象に含まれるかは告知の詳細ページで確認が要るため、本稿では改定の有無を断定しません。各社とも料金は予告のうえで変わるので、本稿の表は取得日(2026年10月7日)の表示として読み、稟議に使う前に公式ページで取り直してください。当メディアは回数・上限を書いた記事を21日ごとに公式ページで取り直す運用にしており、本稿も同じ周期で見直します。
取得できなかった点も残しています。AIReadとPaperOnの製品ページは静的取得で本文が取れず、ブラウザ描画で取り直しました(PaperOnは静的取得でも料金表の文字列が取れたので、両方を照合しています)。スマートOCRは料金ページのURLが見つからず、製品トップに金額が無いことを確認するにとどめました。SmartReadのA4より大きいサイズの単価は、ページ内の非表示部分に残っていた記述と注記の対応が読み取れなかったため、本稿の表から外しています。
数字の出どころは次のとおりです。単価と条件は上に挙げた各社の公式ページ(取得日 2026年10月7日)、試算は配布スクリプト(35条件・期待値一致・偽陽性テストPASS)、上位記事の照合は cron/serp_audit.py で取得した本文です。各社の料金は改定されるため、稟議に使う金額は公式ページで取り直し、取り直した日付を表に書いてください。相談に来る場合は、帳票の種類・月間枚数・1日の最大枚数・1枚あたりの項目数の4つを持ってきてもらえれば、どの課金単位のサービスが合うかまで30分で整理できます。
よくある質問
AI-OCRの初期費用はいくらですか?(2026年10月7日の公式表示)
月300枚くらいの少量でも導入する意味はありますか?
非定型帳票や手書きも同じ料金で読めますか?
帳票の種類・月間枚数・1日の最大枚数が出れば、どの課金単位のサービスで足りるかまで決められます
配布しているスクリプトで初年度の総額を出したら、その条件のまま持ち込んでください。定型か非定型か、月末にまとまるか、1枚に何項目あるかで、枚・項目・回数・金額枠のどの単位が自社に合うかを、6社の公式条件を同じ表に置いて30分で整理します。読取精度の確認は無料トライアルで行い、実帳票は送りません。フォームは3項目、送信は30秒です。
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