| 料金 |
|
|---|---|
| 公式サイト | https://aidia.pengi-n.co.jp/tools/ |
| メリット | 現行4モデルの入力・出力単価とキャッシュの読み取り・書き込み単価が同じ表に数値で並んでいる。見積もりの前提を推測で埋めずに済む 倍率と割引(US限定推論1.1倍・fast mode 2倍・Batch 50%引き)が単価表のすぐ下に明記されている。条件を見落とさなければ月額を自分で計算できる 同一世代で入力単価が$1から$10まで10倍の幅がある。処理ごとにモデルを分ければ、品質を落とさずに原価を動かせる設計になっている |
| デメリット | 本体のトークン単価の外側に、ウェブ検索・コード実行・Managed Agentsという別建ての課金が3種類ある。トークン量だけで見積もると抜ける キャッシュ読み取りの比率がモデルで揃っていない。Fable 5.1が40分の1、Opus 5.5が20分の1、他は10分の1で、1つの比率で計算すると外す 「その他のモデル」として15種が併記されており、Opus 4.1とOpus 4は入力$15と現行Opus 5.5の3.75倍のまま。モデルIDを固定したまま放置すると高い単価で動き続ける 料金ページの税抜の注記(「表示価格には該当する税金は含まれていません」)は個人向けと Team 向けの欄に付いており、API の欄には税の注記が無い(2026-09-30 に静的に取得した本文で)。API 料金の税区分は請求画面で確認する必要がある(未確認) |
結論: 単価表の外側で4か所ぶん増える
Claude APIの料金を調べると、まずモデル別の入力・出力単価が出てきます。2026年9月29日にAnthropicの公式料金ページとPlatform Docsで確認した現行4モデルは、100万トークン(MTok)あたり入力$1〜$10、出力$5〜$50の範囲です。
ここまでは分かりやすいのですが、実際の請求はこの単価表の外側で4か所ぶん増えます。
- プロンプトキャッシュの書き込み(5分キャッシュは入力単価の1.25倍、1時間キャッシュは2倍)
- プラットフォーム機能(ウェブ検索・コード実行・Managed Agents)
- 倍率オプション(US限定推論1.1倍・Opus 5.5のfast mode 2倍)
- 旧モデルを指定したままの単価差(Opus 4.1とOpus 4は現行Opus 5.5の3.75倍)
逆に、条件が合えばBatchで50%引きになります。トークン量だけで見積もると、この4か所が抜けます。
なお、この記事はAPI(従量課金)の話です。Claude Code をサブスクで使う場合の料金は別体系なので、Claude Codeの料金とClaudeの料金プランを先に見てください。
前回取得(2026年9月6日)からの差分
この記事自身が、23日で現行モデルの半分が入れ替わった実例です。 9月6日版からの変更は次の3点です。
- 現行4モデルのうち2つが替わった。 Opus 5がOpus 5.5に、Sonnet 5がSonnet 5.5に。Opus 5とSonnet 5は「その他のモデル」側へ移りました。Opus 5.5は入力$4/出力$20で、Opus 5の$5/$25より入力・出力とも2割安いです。Sonnet 5.5の単価はSonnet 5と同じ$2/$10です
- キャッシュ読み取りの比率が3種類になった。 9月6日時点は「Fable 5.1だけ40分の1、他は10分の1」の2種類でしたが、Opus 5.5は20分の1です
- コード実行の無料枠の単位が変わった。 Platform Docsは「1組織あたり月1,550時間」、料金ページは「1日50時間」の表記が残っており、公式の2ページで食い違っています
料金記事は取得日を書くだけでは足りません。 この記事を読んでいる日が2026年9月29日より後なら、公式ページを見てから判断してください。
Claude APIとは何か(サブスクと何が違うのか)
「Claude API」は、Claudeのモデルを自社のプログラムから呼び出すための従量課金の窓口です。ブラウザで使うClaudeとは、契約も課金も別物です。
違いは3つあります。
1つ目は課金の単位です。 サブスクは月額固定で、APIは処理したトークン量に比例します。トークンは文章を細かく区切った単位で、日本語ならおおむね1文字が1トークン前後です。入力(送った文章)と出力(返ってきた文章)で単価が違い、出力のほうが5倍高く設定されています。
2つ目は止まり方です。 サブスクには5時間のローリング枠と週次の上限があり、使い切ると待つか上位プランへ移ることになります。APIには使用量の上限がなく、止まらない代わりに費用が増え続けます。 どちらが良いかは「止まると困るか」で決まります。
3つ目は使う場所です。 APIはコードから呼びます。社内システムへの組み込み、大量データの分類、定型文書の生成のように、人が画面を見ていない処理が主な用途です。逆に、人が対話しながら使うだけならサブスクのほうが安く収まることがほとんどです。
課金の入口はConsoleアカウントで、クレジットを前払いして消費していく形です。サブスクの有料プランを使っている場合、上限に達したときに「使用クレジット」をオンにすると、標準APIレートで作業を続けられます。この切り替えを知っているかどうかで、締め切り前の止まり方が変わります。
料金: 現行4モデルの単価(2026年9月29日確認)
公式ページで「最新モデル」として並んでいるのは次の4つです。コードで指定するAPI IDは、Platform Docsのモデル一覧から取りました。
| モデル | API ID | 入力 | 出力 |
|---|---|---|---|
| Fable 5.1 | claude-fable-5-1 |
$10 | $50 |
| Opus 5.5 | claude-opus-5-5 |
$4 | $20 |
| Sonnet 5.5 | claude-sonnet-5-5 |
$2 | $10 |
| Haiku 4.5 | claude-haiku-4-5-20251001 |
$1 | $5 |
公式の位置づけは、Fable 5.1が「長時間稼働エージェント向けの次世代インテリジェンス」、Opus 5.5が「agentic codingとエンタープライズ業務のための日常使いツール」、Sonnet 5.5が「コーディングとエージェント向けの高性能モデル」、Haiku 4.5が「最速かつ最もコスト効率の高いモデル」です。モデル一覧のほうには原文で 「If you're unsure which model to use, start with Claude Opus 5.5 for most workloads」(迷ったらほとんどのワークロードはOpus 5.5から)とあり、Fable 5.1は同じ文の続きで、Opus 5.5のエフォートを上げて評価しても足りない場合の選択肢として位置づけられています。
単価以外で見積もりに効く仕様も、同じモデル一覧に出ています。
| モデル | コンテキスト | 最大出力 | 既定のエフォート | 提供終了(公式記載) |
|---|---|---|---|---|
| Fable 5.1 | 100万トークン | 12.8万 | high | 2027年9月1日以降 |
| Opus 5.5 | 100万トークン | 12.8万 | medium | 2027年9月22日以降 |
| Sonnet 5.5 | 100万トークン | 12.8万 | high | 2027年9月28日以降 |
| Haiku 4.5 | 20万トークン | 6.4万 | 非対応 | 2026年10月15日以降 |
Haiku 4.5だけ提供終了が「2026年10月15日以降」と近い日付で書かれています。 「以降」なので最短でその日以降に終わり得るという読み方で、確定日ではありません。ただし大量処理をHaiku 4.5に寄せる設計をこれから組むなら、モデルIDを設定値にしておき、後継が出たときに差し替えられる形にしてください。
プロンプトキャッシュの単価は本体の入出力とは別に設定されており、料金ページの表示はTTL 5分基準です。Platform Docsのほうには1時間キャッシュの書き込み単価も載っています。読み取り・書き込みの数値と、そこにある落とし穴は後述の訂正の節にまとめました。
入力単価はHaiku 4.5の$1からFable 5.1の$10まで10倍、出力も$5から$50まで10倍の幅があります。どの処理をどのモデルで回すかが、そのまま月額の桁を決めます。 単価の低いモデルを選べば総額が下がるとは限らない点だけ注意してください。同じ作業でもモデルによって必要なトークン量が変わるため、実際に流して測るまでは比較できません。 測り方は後述します。
「その他のモデル」15種と、乗り換えを忘れる罠
Platform Docsの料金表には、現行4モデルの下に「その他のモデル」として15モデルが併記されています(料金ページclaude.com/pricingでは「レガシーモデル」という見出しで、Sonnet 5とOpus 5が先頭に並びます)。ここが実務でいちばん見落とされます。
9月6日時点で「現行」だったOpus 5とSonnet 5が、いまはこちら側にいます。 Sonnet 5はSonnet 5.5と同じ$2/$10なので単価の損はありませんが、Opus 5は$5/$25で、現行Opus 5.5の$4/$20より入力・出力とも25%高い単価のまま動きます。9月6日にOpus 5のIDを直書きしたコードは、何も変えなければ今日も$5で動いています。
さらに古い世代の差は大きく、Opus 4.1とOpus 4が入力$15・出力$75で残っています。現行のOpus 5.5が$4/$20なので、同じOpus系でも3.75倍の単価です。数年前に書いたコードがモデルIDを固定したまま動いていると、性能の低いモデルに3.75倍払い続けることになります。
Sonnet系は少し計算が要ります。Sonnet 4.6・4.5・4が$3/$15なのに対し、現行のSonnet 5.5は$2/$10なので、単価表の上では33%下がります。 ただし同じ料金表の補足に、Claude 4.7以降のモデルは新しいトークナイザーを使うとあり、「このトークナイザーでは、同じテキストに対して約30%多くのトークンが生成されます」「Claude Sonnet 4.6以前のモデルは、従来のトークナイザーを使用しています」と明記されています。公式の「約30%」をそのまま置いて概算すると、同じ文章の入力コストは$3から$2×1.3=$2.6で下がり幅は約13%、出力も$15から$13で同じ約13%です。これはこの記事の概算であって公式の数字ではありません。 実際の増加量は内容で変わると公式も書いているので、乗り換え前に同じ入力を両モデルに流してusageのトークン数を比べてください。
Fable 5とMythos 5も同じ落とし穴です。入力・出力は$10/$50で現行のFable 5.1と同じですが、キャッシュ読み取りだけが$1と$0.25で4倍違います。
対処は単純です。稼働中のコードで指定しているモデルIDを、四半期に一度は棚卸ししてください。 モデルIDをコードに直書きせず設定値にしておくと、この作業が数分で済みます。この記事の前版から今日までの23日間で、棚卸しの対象が2モデル増えました。
訂正: キャッシュ読み取りは「入力の10分の1」で固定ではない
この記事の前々版(2026年8月21日)には誤りがありました。 当時はこう書いていました。
キャッシュ読み込みは入力単価の10分の1に設定されています。この比率は4モデルとも共通で……
9月6日版で「Fable 5.1だけ40分の1」と訂正しましたが、2026年9月29日時点では比率が3種類に増えています。 実際の単価と比率は次のとおりです。
| モデル | 入力 | キャッシュ読み取り | 比率 | 5分キャッシュ書き込み | 1時間キャッシュ書き込み |
|---|---|---|---|---|---|
| Fable 5.1 | $10 | $0.25 | 40分の1 | $12.50 | $20 |
| Opus 5.5 | $4 | $0.20 | 20分の1 | $5 | $8 |
| Sonnet 5.5 | $2 | $0.20 | 10分の1 | $2.50 | $4 |
| Haiku 4.5 | $1 | $0.10 | 10分の1 | $1.25 | $2 |
Platform Docsの倍率表には原文で 「Cache read (hit) 0.1x base input price (0.025x on Claude Fable 5.1 and Claude Mythos 5.1; 0.05x on Claude Opus 5.5)」 と書かれています。読み取りだけが揃っていません。Fable 5.1が入力単価の40分の1、Opus 5.5が20分の1、Sonnet 5.5とHaiku 4.5が10分の1です。
一方で、書き込みは全モデル共通でした。5分キャッシュが入力単価の1.25倍、1時間キャッシュが2倍です。ここは前版から変わっていません。
実害はこうです。Opus 5.5で長い前置きを繰り返し読ませる設計をしているとき、読み取りを「10分の1だから$0.40」だと思って見積もると、実際の請求は見積もりの半分になります。Fable 5.1なら4分の1です。安く外れるので事故にはなりませんが、「キャッシュを使っても大して下がらない」と判断して機能を切ってしまうと、下げられたはずの原価を下げ損ねます。
比率を覚えるのではなく、単価表を毎回見てください。 記事も公式も、書いた時点の値でしかありません。この記事は8月21日・9月6日・9月29日の3回で、キャッシュの比率を3回書き換えています。
キャッシュの損益分岐を、自分の数字で出す
「キャッシュを使うと安くなる」は条件付きです。条件を式で解いておくと、迷わなくなります。
前置きのトークン量を P、同じ前置きを読ませる回数を n、入力単価を I、書き込み単価を W、読み取り単価を R とすると、
キャッシュなし = P × I × n
キャッシュあり = P × W + P × R × (n − 1)
5分キャッシュの W は全モデル共通で 1.25 × I なので、両者が等しくなる n は次のようになります。
n = (1.25 × I − R) ÷ (I − R)
現行4モデルで実際に計算すると、こうなります。
Fable 5.1 n = (12.50 − 0.25) ÷ (10 − 0.25) = 1.256
Opus 5.5 n = ( 5.00 − 0.20) ÷ ( 4 − 0.20) = 1.263
Sonnet 5.5 n = ( 2.50 − 0.20) ÷ ( 2 − 0.20) = 1.278
Haiku 4.5 n = ( 1.25 − 0.10) ÷ ( 1 − 0.10) = 1.278
4モデルとも1.26〜1.28回です。回数は整数なので、結論は1つになります。
- 同じ前置きを2回以上読ませるなら、どのモデルでも5分キャッシュが得になる
- 1回しか読ませないなら、書き込みの25%増しがそのまま乗って必ず損をする
1時間キャッシュは W が 2 × I なので、分岐点は (2 × I − R) ÷ (I − R) になります。同じ4モデルで2.03〜2.11回、つまり3回目から得です。Platform Docsにも、5分キャッシュは1回の読み取りで、1時間キャッシュは2回の読み取りで元が取れるという趣旨の説明があり、計算と一致します。
読み取り単価がモデルで違っても分岐点がほぼ動かないのは、分岐を決めているのが書き込みの倍率という共通の係数だからです。Fable 5.1の40分の1やOpus 5.5の20分の1が効くのは分岐点ではなく、2回目以降の下がり幅のほうです。
判断は単純になります。システムプロンプトや参照資料のように毎回同じものを送る部分にはキャッシュを掛ける。ユーザーごとに変わる部分には掛けない。 間隔が5分を超えて開く処理なら1時間キャッシュを検討し、3回以上読むかで決める。社内ツールでキャッシュを有効にしたのに請求が下がらないなら、キャッシュのヒット率を先に確認してください。
プラットフォーム機能・倍率・サービスティア
トークン単価とは別に、3つの課金が記載されています。
| 機能 | 料金 | 注記 |
|---|---|---|
| ウェブ検索 | 1,000検索あたり$10 | リクエスト処理に必要な入出力トークンは含まれない |
| コード実行 | ウェブ検索・ウェブフェッチと併用なら追加料金なし。単独利用はPlatform Docsで1組織あたり月1,550時間まで無料、超過はコンテナあたり1時間$0.05(実行時間は最低5分から計上) | 料金ページ側は「組織ごとに1日50時間の無料利用枠」の表記が残る |
| Managed Agents | アクティブ実行時間1セッション時間あたり$0.08 | 標準のトークン単価が別途適用される |
ウェブ検索は1検索あたり$0.01です。1日100検索する仕組みを動かすと月3,000検索で$30、これにトークン代が別途乗ります。検索を伴うエージェントを常時動かす設計にすると、ここが効いてきます。
コード実行は、2026年9月29日時点で公式の2ページの記載が食い違っています。 Platform Docsは「Each organization receives 1,550 free hours of usage per month」(1組織あたり月1,550時間)、料金ページclaude.com/pricingは「組織ごとに1日50時間の無料利用枠があります」です。1日50時間×31日=1,550時間なので水準は同じで、月次でまとめて数えるか日次で数えるかの違いです。月内で使い方が偏る用途なら月次のほうが枠を寄せられますが、どちらの数え方で請求されるかは契約前にサポートへ確認してください。この記事では、より詳細な単価を載せているPlatform Docsの表記を本文の主にしています。
倍率と割引は3つです。
- US限定推論(米国内で実行する必要があるワークロード・Claude 4.6以降のモデル): 入力・出力・キャッシュ書き込み・読み取りのすべてが1.1倍
- fast mode(速度が最大2.5倍・研究プレビュー・Claude API直販のみ): Opus 5.5が$8/$40、Opus 5とOpus 4.8が$10/$50。いずれも標準の2倍。Opus 4.7と4.6では使えない
- Batch(まとめて処理できる非同期ワークロード): 入力・出力とも50%引き。Fable 5.1 $5/$25、Opus 5.5 $2/$10、Sonnet 5.5 $1/$5、Haiku 4.5 $0.50/$2.50
fast modeのOpus 5.5は$8/$40なので、標準のFable 5.1($10/$50)より安く、標準のSonnet 5.5($2/$10)の4倍です。速度が要る処理かどうかで判断が変わります。 fast modeはBatchと併用できません。
サービスティアはStandardとBatchの2種類です。即時応答が要らない処理(夜間の一括要約・分類・データ整形)をBatchへ寄せるだけで、その部分の原価は半分になります。 モデルを変えずに下げられるので、最初に検討する価値があります。「どの処理が待てるか」を仕分けるところから始めてください。
基本操作: 実際に叩いて自分のトークン量を測る
単価表を眺めていても月額は出ません。1件あたりのトークン量は、実際に流して測るのがいちばん速いです。 最小限のコマンドだけ挙げます。
送る前にトークン数だけ数えるなら、専用のエンドポイントがあります。課金は発生しません。
curl https://api.anthropic.com/v1/messages/count_tokens \
-H "x-api-key: $ANTHROPIC_API_KEY" \
-H "anthropic-version: 2023-06-01" \
-H "content-type: application/json" \
-d '{
"model": "claude-sonnet-5-5",
"messages": [{"role": "user", "content": "この文章のトークン数を数えます"}]
}'
実際に1件流して、入力と出力の実測値を取る場合は、レスポンスの usage を見ます。ここに課金対象のトークン数がそのまま入っています。
curl https://api.anthropic.com/v1/messages \
-H "x-api-key: $ANTHROPIC_API_KEY" \
-H "anthropic-version: 2023-06-01" \
-H "content-type: application/json" \
-d '{
"model": "claude-sonnet-5-5",
"max_tokens": 1024,
"messages": [{"role": "user", "content": "見積もり用のサンプル入力"}]
}' | python -m json.tool
Python SDKなら、そのまま単価を掛けて円まで出せます。 実際の見積もりではこの形にしておくと、モデルを変えたときの差分がすぐ出ます。単価の辞書は2026年9月29日の値で、モデルIDと単価を1か所にまとめておくと、今回のようにモデルが入れ替わったときの修正が1行で済みます。
import anthropic
# 100万トークンあたりの米ドル(入力, 出力)。2026-09-29 公式確認
USD = {
"claude-opus-5-5": (4.0, 20.0),
"claude-sonnet-5-5": (2.0, 10.0),
"claude-haiku-4-5-20251001": (1.0, 5.0),
}
RATE = 150 # 為替。自分のカードのレートに置き換える
client = anthropic.Anthropic()
model = "claude-sonnet-5-5"
res = client.messages.create(
model=model,
max_tokens=1024,
messages=[{"role": "user", "content": "見積もり用のサンプル入力"}],
)
tin, tout = res.usage.input_tokens, res.usage.output_tokens
p_in, p_out = USD[model]
yen = (tin * p_in + tout * p_out) / 1_000_000 * RATE
print(f"入力{tin} 出力{tout} → 1件あたり {yen:.4f}円 / 1,000件で {yen * 1000:,.0f}円")
キャッシュを掛けるのは、毎回同じ部分だけです。cache_control を付けたブロックまでがキャッシュされます。
res = client.messages.create(
model="claude-sonnet-5-5",
max_tokens=1024,
system=[
{
"type": "text",
"text": long_manual_text, # 毎回同じ長い参照資料
"cache_control": {"type": "ephemeral"},
}
],
messages=[{"role": "user", "content": user_question}], # ここは毎回変わる
)
print(res.usage) # cache_creation_input_tokens と cache_read_input_tokens を確認する
usage に出る cache_creation_input_tokens(書き込み)と cache_read_input_tokens(読み取り)が、そのままキャッシュのヒット率です。 読み取り側が伸びていなければ、キャッシュは効いていません。前節の損益分岐に照らして、掛ける場所を見直してください。
即時性が要らない処理はBatchへ寄せます。 同じ内容を50%引きで処理できます。
batch = client.messages.batches.create(
requests=[
{
"custom_id": f"row-{i}",
"params": {
"model": "claude-haiku-4-5-20251001",
"max_tokens": 512,
"messages": [{"role": "user", "content": row}],
},
}
for i, row in enumerate(rows)
]
)
print(batch.id) # 結果は完了後に取得する
この5つを回せば、推測なしで月額の材料が揃います。 数件でよいので、必ず本番に近い入力で測ってください。短いサンプルで測ると、実運用で数倍外れます。
用途別のモデルの決め方
どのモデルにも噛み合う場面があり、単価の高低だけでは決められません。判断が浅くて件数が多い処理ほど下位モデル、間違えると後段が全部無駄になる処理ほど上位モデルという分け方が基本形です。
| 処理の性質 | 噛み合うモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 分類・抽出・定型変換を大量に回す | Haiku 4.5 | 入力$1/出力$5。件数が多いほど他モデルとの差が出る。提供終了の記載(2026年10月15日以降)だけ注意 |
| 日常的なコーディング支援・エージェント処理 | Sonnet 5.5 | 入力$2/出力$10。Opus 5.5のちょうど半分 |
| 複雑なエージェント処理・企業向けの重い作業 | Opus 5.5 | 入力$4/出力$20。公式が「迷ったらここから」と案内。fast modeを使うと2倍 |
| 長時間の自律実行 | Fable 5.1 | 入力$10/出力$50。Opus 5.5のエフォートを上げても足りない処理に絞る |
同じ仕組みの中でモデルを1つに統一する必要はありません。 前処理と一次抽出をHaiku 4.5、判断が要る部分だけSonnet 5.5やOpus 5.5に回す。この分け方だけで、品質を落とさずに原価が下がります。
9月6日版ではOpus 5とSonnet 5の間に入力2.5倍・出力2.5倍の差がありましたが、Opus 5.5とSonnet 5.5の差はちょうど2倍に縮みました。「判断が要る部分だけ上位へ」の境目を少し上位側へ動かしても、原価の増え方は以前より緩やかです。
上位モデルへ上げるかどうかで迷ったら、モデルを上げる前にプロンプトとキャッシュを見直してください。 入力の量が減れば、モデルを変えなくても単価は下がります。
課金方式の比較 — API・サブスク・Batch
金額だけ並べると判断を誤ります。課金の仕組みが違うためです。 それぞれに向く場面があります。
| 課金の仕組み | 止まるか | 向く場面 | |
|---|---|---|---|
| Claude API(Standard) | 従量課金。トークン単位 | 止まらない(費用が増える) | 処理量が読める組み込み。即時応答が要る処理 |
| Claude API(Batch) | 従量課金の50%引き | 止まらない(完了まで待つ) | 夜間の一括処理。即時性が不要なもの |
| Claudeのサブスク | 月額固定 | 上限で止まる(使用クレジットでAPIレート継続は可能) | 人が対話しながら使う。月額を固定したい |
比べるべきは月額ではなく「自分の使い方で止まるか」です。 人が画面を見ながら使う作業ならサブスクのほうが安く収まることがほとんどで、無人で回す処理ならAPIのほうが読めます。
どちらか一方に寄せる必要もありません。 当メディアは対話作業をサブスク、定型処理をAPI側という分け方で運用しています。併用そのものについてはClaude CodeとCodexを17日間並走させた記録にまとめています。
実測: エージェント運用は1リクエストでは終わらない
見積もりでいちばん外しやすいのは単価ではなく回数です。「月に何回呼ぶか」で計算すると、実運用では桁が合いません。
当メディアはClaudeで運用しています。作業環境のセッションログを全量数えた結果が次のとおりです。
| 指標 | 値(2026-08-05〜09-03・30日間) |
|---|---|
| セッション数 | 65 |
| ツール呼び出し(総数) | 8,126 |
| 1セッションあたり(中央値) | 73回 |
| 同(平均) | 125回 |
| 同(最大) | 1,062回 |
1つの依頼が、中央値で73回の往復になっています。 最大では1,000回を超えました。エージェント的な使い方をすると、利用者から見た「1回の依頼」が、API側では数十から数百リクエストになります。
見積もりに落とすと、こうなります。
- 単発の分類・抽出のように1依頼=1リクエストの処理は、件数×1件あたり単価でほぼ合う
- 道具を使って自律的に進める処理は、依頼件数に往復回数を掛ける必要がある。ここを1倍で見積もると2桁外す
- 往復のたびにそれまでの文脈を読み直すため、入力トークンは往復回数に対して線形以上に増える。前置きへのキャッシュが効くのはここ
正直に書いておくこと
当メディアはトークン単位のコストと実請求額を出せません。 サブスクリプション契約で運用しており、月ごとの実請求額もトークン消費量も記録に残っていないためです。この2つは未計測です。
出せるのは上の呼び出し回数だけです。回数から必要なトークン量を推し量ることはできますが、当メディアの実測から「月いくらになるか」を断定することはできません。 金額は、あなたの環境で前節のコマンドを流して測ってください。
この6段の計算を式にしたシートと、呼び出し回数を数えるスクリプトを配布しています。シートは月間件数と1件あたりの入力・出力トークン、為替レートを入れると、モデル別の本体月額と、キャッシュ書き込み・プラットフォーム機能・倍率・Batch割引を積んだ最終月額が円で出ます。2026年9月29日の単価(Opus 5.5・Sonnet 5.5を含む現行4モデルと、その他のモデル15種)に更新済みです。
この記事の数字の出どころ
料金記事は、どこから取ったかを書かないと検算できません。全部書きます。
- モデル別の単価・その他のモデル15種・キャッシュ倍率・fast mode・Batch・コード実行の無料枠 — Platform Docsの料金ページを2026年9月29日に直接取得
- 現行4モデルの位置づけ・プラットフォーム機能・倍率・サービスティア・税の注記 — claude.com/pricing を同日取得
- API ID・コンテキスト・最大出力・既定のエフォート・提供終了 — Platform Docsのモデル一覧を同日取得
- 損益分岐の n と、トークナイザー差を含めたSonnet乗り換えの概算 — 上記の公式単価と公式注記を式に入れた計算結果(この記事の計算であって公式の記載ではない)
- 呼び出し回数の実測 — 当メディア作業環境のセッションログ全量(65セッション・8,126回)
- 円換算 — 為替は日々動くため本文では固定額を出していない。配布シートで自分のレートを入れる形にしている
取れなかったもの・食い違っているもの
出せない数字は出しません。 今回取れなかったもの、公式の中で食い違っているものはこれです。
- コード実行の無料枠の単位 — Platform Docsは「月1,550時間」、料金ページは「1日50時間」。どちらで請求されるかは公式ページから判定できないため、契約前にサポートへ確認してください
- 日本円表示と消費税の扱い — 料金ページの税抜の注記(「表示価格には該当する税金は含まれていません」)は個人向けと Team 向けの欄に付いており、API の欄には税の注記がありません(2026-09-30 に静的に取得した本文で確認)。API 料金の税区分は請求画面で確認してください(未確認)。円換算も個別に確認してください
- 実際の月次請求額 — サブスク契約のため記録に残っていない
- 1件あたりのトークン量の代表値 — 入力内容で大きく変わるため、他社の環境に当てはまる代表値は出せない。測り方だけ示しています
- 新トークナイザーの実際の増加率 — 公式は「約30%」「正確な増加量は内容やワークロードで異なる」としており、この記事の約13%という乗り換え概算はその公式値を置いた計算に過ぎない
この記事より公式ページのほうが常に新しいので、契約前と見積もり確定前は必ず見てください。 23日で現行モデルが2つ入れ替わった実例をこの記事自身が持っています。
注意点
- 金額と世代が動く。 23日でOpus 5とSonnet 5が「その他のモデル」へ移り、Opus系は2割下がった。取得日を必ず確認する
- キャッシュ読み取りの比率は3種類。 Fable 5.1が40分の1、Opus 5.5が20分の1、Sonnet 5.5とHaiku 4.5が10分の1。5分書き込みの1.25倍と1時間書き込みの2倍は共通
- 旧モデルは残り続ける。 Opus 4.1とOpus 4は入力$15で現行Opus 5.5の3.75倍。モデルIDの棚卸しを四半期に一度行う
- Sonnet 4.x→5.5の下がり幅は単価表どおりではない。 新トークナイザーで約30%トークンが増えるため、概算では約13%
- プラットフォーム機能はトークン代の外側。 ウェブ検索・コード実行・Managed Agentsは別建て。コード実行の無料枠は公式2ページで単位が食い違う
- API 料金の税区分は未確認。 料金ページの税抜の注記(「表示価格には該当する税金は含まれていません」)は個人向けと Team 向けの欄に付いており、API の欄には税の注記が無い(2026-09-30 に静的に取得した本文で)。請求画面で確認する
- 見積もりは回数で外れる。 エージェント処理は1依頼が数十〜数百リクエストになる
まとめ
- 2026年9月29日時点の現行4モデルは Fable 5.1 $10/$50、Opus 5.5 $4/$20、Sonnet 5.5 $2/$10、Haiku 4.5 $1/$5(100万トークンあたり)。Opus 5とSonnet 5は「その他のモデル」へ移った
- キャッシュ読み取りは「入力の10分の1」で固定ではない。 Fable 5.1は40分の1、Opus 5.5は20分の1。書き込みの倍率(5分1.25倍・1時間2倍)だけが全モデル共通
- 同じ前置きを2回以上読ませるなら、どのモデルでも5分キャッシュが得(分岐点は4モデルとも1.26〜1.28回)。1時間キャッシュは3回以上
- 単価表の外側で4か所増える(キャッシュ書き込み・プラットフォーム機能・倍率・旧モデル単価)。逆にBatchは50%引き
- Opus 4.1とOpus 4は現行Opus 5.5の3.75倍。 モデルIDを固定したまま放置しない
- 見積もりは単価ではなく回数と1件あたりトークンの実測から始める
訂正履歴
- 2026-09-30: 下の 2026-09-08 の訂正のうち「その記載は公式ページに存在せず」は誤りだったため再訂正。 保存した取得結果では、9月21日と30日に当メディアの環境でブラウザ表示したサブスク側の料金ページ(claude.com/ja/pricing)に、10%を足した金額とともに「Prices include 10% JCT」が出ています(09-08 当日の画面は保存しておらず未確認)。静的に取得した本文は税抜の金額と「表示価格には該当する税金は含まれていません」です。値上げが起きていなかった点は変わりません。あわせて、この記事で「表示価格は税抜」と書いていた箇所を改めました。税抜の注記は個人向けと Team 向けの欄に付いており、API の欄には税の注記が無いため、API 料金の税区分は「未確認」としています。現行4モデルの入力・出力・キャッシュ読み取り・5分書き込みの単価は、9月30日に静的に取得した本文にも同じ値で載っていました(料金ページのキャッシュ欄は「TTL 5分を反映」した読み取りと書き込みの2項目で、1時間書き込みの単価はこのページには載っていません)。ブラウザで開いた API 欄が税込で出るかは未確認です(2026-09-30)
- 2026-09-29: 現行モデルの入れ替わりを一括反映。 9月28日の再取得で判明していた「Opus 5 → Opus 5.5($4/$20・キャッシュ読み取り$0.20)」に加え、9月29日の再取得で Sonnet 5 → Sonnet 5.5(単価は$2/$10で同じ・API IDは
claude-sonnet-5-5)への入れ替わりも確認したため、単価表・API ID・キャッシュ比率の表・損益分岐の計算・fast modeの単価(Opus 5.5 $8/$40)・用途別マトリクス・コード例・図解6点・配布シートを同日の公式値で組み替えた。「レガシー8モデル」の節はPlatform Docsの「その他のモデル」15種(Opus 5・Sonnet 5・Opus 4・Sonnet 4・Haiku 3.5・Mythos 5.1・Mythos 5 を含む)に差し替え、Opus 4.1の倍率を「現行の3倍」から「現行Opus 5.5の3.75倍」へ改めた。あわせて公式注記のトークナイザー差(Claude 4.7以降は約30%多い)と、コード実行の無料枠が公式2ページで「月1,550時間」「1日50時間」と食い違っている事実を追記。9月28日版の訂正履歴に「未反映」と書いた項目は、この版で解消した - 2026-09-28: コード実行の無料枠の「単位」が変わっていたので訂正。 9月6日時点は「1組織あたり1日50時間まで無料」でしたが、当日の公式ドキュメントは「Each organization receives 1,550 free hours of usage per month」=月1,550時間で、あわせて「Code execution is free when used with web search or web fetch」(ウェブ検索・ウェブフェッチと併用する場合は追加料金なし)と「Execution time has a minimum of 5 minutes」(実行時間は最低5分から計上)が明記されていました。金額(超過分のコンテナ1時間$0.05)は変わっていません。同日、Models一覧が Fable 5.1 / Opus 5.5 / Sonnet 5 / Haiku 4.5 に変わりOpus 5が「その他のモデル」側へ移っていることを確認したが、部分差し替えで表と本文が食い違うのを避けるため未反映とし、翌日に一括反映した
- 2026-09-08: 前版の「サブスク側の料金ページに Prices include 10% JCT の記載がある」を撤回し訂正。 その記載は公式ページに存在せず、実際は税抜と明記されている(同じ誤りが
/tools/claude//tools/claude-code-ryokin/にもあり同日訂正した) - 2026-09-06: 全面改稿。前版の「キャッシュ読み込みは入力単価の10分の1。この比率は4モデルとも共通」は誤りだったため訂正(Fable 5.1のみ40分の1)。現行最上位モデルをFable 5からFable 5.1へ更新し、Fable 5はレガシー側へ移した。レガシー8モデルの単価、サービスティア(Standard / Batch)、API IDとトークン計測のコマンド、課金方式の比較、呼び出し回数の実測を追加。API側の消費税の扱いは「未確認」のまま据え置いた(サブスク側には10%込みの記載があるが、API料金の表示上では確認できなかったため)
- 2026-09-02: プラットフォーム機能と倍率の節を追加
- 2026-08-21: 初版
料金の見積もりだけでなく、どの処理をどのモデルへ割り当てるか、キャッシュとBatchをどこに掛けるかまで含めた設計を相談したい場合は、当メディアの運用をそのまま持ち込めます。
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