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AI自動化ツールの料金比較

Zapier・n8n・Difyの料金を2026年9月21日に各公式サイトで再取得しました。

AI自動化ツールの料金比較

まず、ここだけ

この記事の結論

要点3分 / 全文11分・実務担当者向け・2026-09-21 更新

料金
  • 3ツールの最小有料構成(2026年9月21日 各公式サイト再取得): Zapier Professional 年払い月19.99ドル〜(公式表記は Starting from・月払いは29.99ドル〜)/n8n Starter 年払い月20ユーロ(月2,500ワークフロー実行)/Dify Professional 年払い590ドル/ワークスペース(月5,000メッセージクレジット)
  • 無料枠はZapierが月100タスク(2ステップZapのみ)、Difyがサンドボックス200メッセージクレジット、n8nはクラウド版に無料プランの記載がなく自社設置のCommunity Editionが無料(クラウドは1,000実行の無料トライアル)
  • 次の段階はZapier Team 年払い月69ドル〜(25ユーザー)/n8n Pro 月50ユーロ(月10,000実行)/Dify Team 年1,590ドル(月10,000クレジット)
  • 年払いの割引表示はZapierが33%オフ、n8nとDifyが17%オフ
  • Zapier Agentsは本体と別枠のアクティビティ課金(無料400回/月・Pro 年400ドル=月33.33ドルで1,500回/月)だが、AIステップ・コード・MCP・SDKは本体のタスク枠を共有すると明記
  • Difyの料金ページには「表示価格に適用される税は含まれず、チェックアウト時に加算される場合がある」の注記
  • 通貨はZapierが既定で米ドル(JPYを含む19通貨の切替あり)、n8nがユーロ建て、Difyが米ドル建て
公式サイトhttps://aidia.pengi-n.co.jp/tools/
メリットZapier: 連携できるSaaSの数が9,000以上と公式ページに記載があり、社内で使っているサービスが対応済みである可能性が高い。無料枠(月100タスク)で実務検証まで進められる
n8n: 課金がワークフローの実行回数単位で、1回の処理に何ステップ挟んでも1回としか数えない。公式ページに「An execution is a single run of your entire workflow」と明記があり、全プランでユーザー数・ワークフロー数が無制限、自社設置のCommunity Editionは無料
Dify: AIアプリ(チャットボット・RAG・エージェント)を作ることに特化しており、AIの応答回数で課金される。オープンソースのCommunity Editionを自社設置すれば利用料は無料
デメリットZapier: 本体の「タスク」とAgentsの「アクティビティ」で使用量の単位が2系統に分かれ、両方使うと管理すべき従量が2つになる。無料プランは2ステップZapのみ。さらに公式ページに「AI model tier, code runtime, and connector type each affect how many tasks an action uses」とあり、1アクションが消費するタスク数が一定ではない
n8n: 料金がユーロ建てで為替の影響を受ける。Pro(月50ユーロ)からBusiness(月667ユーロ)への価格差が大きく、SSOやGit版数管理が必要になった時点で費用が跳ね上がる
Dify: 課金がワークスペース単位で、最小の有料プランでも年払い590ドル。表示価格に税は含まれないと公式ページに注記がある。SaaS間の単純な転記・通知を自動化する用途には設計が向いていない

結論: 「どれが安いか」の前に「何を1回と数えるか」

Zapier・n8n・Difyは、いずれも業務を自動化するツールです。ただし課金単位が3つとも違います。同じ業務を組んでも、この違いだけで請求額が変わります。

  • Zapier — タスク(Zapが処理を実行した回数)で数える
  • n8n — ワークフローの実行回数で数える(1回の実行に何ステップ挟んでも1回)
  • Dify — メッセージクレジット(AIアプリの応答回数)で数える

公表されている最小有料構成は、年払いでZapier Professional 月19.99ドル・n8n Starter 月20ユーロ・Dify Professional 年590ドルです。ただしこの3つは数えている単位(タスク/ワークフロー実行/メッセージクレジット)も課金の対象(アカウント/アカウント/ワークスペース)も表示通貨も揃っていないため、金額だけを横に並べて優劣は判定できません。同じ業務を組んでも、どのツールの請求額が小さく収まるかは業務の形によって入れ替わります。本記事では優劣ではなく、どの条件でどれが噛み合うかを整理します。料金はすべて2026年9月21日に各社公式サイトで再取得した値で、金額は8月15日の初回確認から据え置きでした。

AI自動化ツール3種類の課金単位の比較図

同じ自動化でも請求が変わる — 「何を1回と数えるか」の違い

Zapier・n8n・Dify の各公式料金ページで2026年9月21日に再取得

金額を横に比べても意味がない — 単位が違う。自社の自動化が「単純×多回数」か「複雑×少回数」かで有利が入れ替わる

Zapier n8n Dify
数える単位 数える単位 数える単位
タスク ワークフロー実行 メッセージクレジット
アクションを実行した回数 最初から最後まで走った回数 AIが応答した回数
3ステップ = 3消費 3ステップでも 1消費 応答ごとに消費
最小の有料構成 最小の有料構成 最小の有料構成
Professional 年払い 月$19.99〜 Starter 年払い 月€20 Professional 年払い $590/年
無料枠: 月100タスク 無料枠: 自社設置版が無料 無料枠: サンドボックス200

課金単位の違い(2026年9月21日 各公式サイト再取得)

項目 Zapier n8n Dify
何を1回と数えるか タスク
(アクションの実行)
ワークフロー実行
(ステップ数無制限)
メッセージクレジット
(AIの応答)
課金の対象 アカウント アカウント ワークスペース
無料枠 月100タスク
(2ステップZapのみ)
クラウド版は
無料プランの記載なし
サンドボックス
(200クレジット)
最小有料プラン
(年払い)
Professional
月$19.99〜
(タスク階層を選ぶ)
Starter
月€20
(月2,500実行)
Professional
$590/年
(月5,000クレジット)
次の段階
(年払い)
Team
月$69〜
(25ユーザー)
Pro
月€50
(月10,000実行)
Team
$1,590/年
(月10,000クレジット)
年払いの割引表示 33%オフ 17%オフ 17%オフ
自社設置の無料版 なし Community Edition Community Edition
表示通貨 既定は米ドル
(JPY含む19通貨を
切替可能)
ユーロ 米ドル
AI機能の課金 Agentsは別枠
(無料400回/月)。
AIステップ・コード・
MCP・SDKは
タスク枠を共有
AIクレジットが
プランに同梱
(Starter 月2,300)
本体がAI応答課金

表の読み方: 金額の列を横に比べても意味がありません。単位が違うためです。「月2,500実行」と「月5,000クレジット」は、それぞれ別のものを数えた数字です。Zapierの料金ページはタスクの階層(100・750・1.5K・2K・5K…2M・カスタム)を選ぶ方式で、ProfessionalとTeamの金額は「Starting from」と表示されます。階層ごとの金額は当日の取得では静的に読めなかったため、必要な階層を選んだうえで公式ページの表示を確認してください。

同じ業務でどう変わるか(考え方の整理)

具体例で考えます。「問い合わせフォームに回答が入ったら、内容を判定して、表計算に転記し、担当者にチャット通知する」という自動化を、月300件処理するとします。

  • Zapierの数え方では、Zapが実行したアクションの回数に応じて本体の「タスク」を消費します。公式FAQに「Each successful action in a Zap counts as a separate task」とあり、ステップを増やすほど1件あたりの消費が増える構造です。ただし同じページに「AI model tier, code runtime, and connector type each affect how many tasks an action uses」とも書かれており、1アクション=1タスクで固定ではありません。
  • n8nの数え方では、このワークフローが最初から最後まで走った回数を数えます。判定・転記・通知の3段でも5段でも、消費は月300実行です。
  • Difyはそもそも設計思想が違い、この種のSaaS間転記を主目的とはしていません。Difyが噛み合うのは「問い合わせ内容にAIが回答を返す」ように、AIの応答そのものが成果物である場合です。

ここから導けるのは、ステップ数が多いほどn8nの実行単位課金が効き、処理が単純で連携先の広さが効く業務ではZapierの利便性が勝ちやすいという傾向です。ただしこれは傾向であって、実際の請求額は各プランの上限と自社の実行回数で決まります。導入前に1ヶ月の実行回数を見積もってください。

用途別の向き不向き

優劣ではなく、条件で選び分ける形に落とします。

Zapierが噛み合う条件

  • 社内で使っているSaaSが多く、連携先の対応状況を最優先したい(公式ページに連携アプリ9,000以上の記載)
  • 1回の処理が単純(2〜3ステップ)で、まず無料枠の月100タスクで試したい
  • 技術担当がおらず、画面上の操作だけで自動化を組み上げたい

一方で、本体の「タスク」とAgentsの「アクティビティ」という2系統の従量を管理する必要があり、無料プランは2ステップZapに限られます。AIステップ・コード・MCP・SDKについては、公式ページに「Tasks are shared across your account」「no separate task budgets by product」と書かれており、本体のタスク枠を共有します。MCPは「One MCP tool call uses two tasks」と明記されているため、AI経由の操作を増やすとタスクの減りが速くなります。

n8nが噛み合う条件

  • 1本のワークフローに判定・分岐・加工を何段も挟む、作り込んだ自動化を組みたい
  • 使う人数が多く、人数課金を避けたい(全プランでユーザー数・ワークフロー数が無制限)
  • 社外に出せないデータを扱い、自社サーバーで処理を完結させたい(Community Editionは無料)

一方で、料金はユーロ建てで為替の影響を受け、SSOやGit版数管理が必要になるとBusiness(年払い月667ユーロ)まで上がります。セルフホストを選ぶ場合は構築・更新・障害対応を自社で持つ必要があります。

Difyが噛み合う条件

  • 社内向けの問い合わせ対応チャットボットや、社内文書を参照して回答するRAGを作りたい
  • AIの応答そのものが成果物で、応答回数で費用を見積もりたい
  • オープンソース版を自社設置して、データを社内に閉じたまま検証したい

一方で、課金がワークスペース単位で最小の有料プランでも年払い590ドルからとなり、SaaS間の単純な転記・通知を目的とする用途には設計が向いていません。料金ページには「Prices exclude applicable taxes, which may be added at checkout.」と注記があり、表示額に税は含まれません。

選ぶ順番

金額表を見比べるより、次の順で絞るほうが早く決まります。

  1. AIの応答が成果物かを判定する。そうならDifyの系統。違うなら次へ
  2. 1回の処理のステップ数を数える。多段(4ステップ以上)ならn8nの実行単位課金が効きやすい
  3. 連携したいSaaSの対応状況を確認する。対応の広さが決め手ならZapier
  4. どれも決め手に欠ける場合は、無料枠のあるZapier(月100タスク)かDifyサンドボックスで1ヶ月動かし、実行回数を実測してから有料プランを選ぶ

まとめ

3ツールの違いは機能の優劣ではなく、数える単位の設計にあります。Zapierはアクションの実行回数、n8nはワークフローの実行回数、Difyはメッセージクレジット。この違いを理解しないまま金額だけを比べると、導入後に想定と違う請求が来ます。

各ツールの詳細な料金と仕組みは、Zapier・n8n・Difyの個別ページで、それぞれ公式サイトの当日確認値をもとに整理しています。自動化ツールも含めて「会社全体でAIにいくらかかるか」は中小企業のAI導入費用の相場で横断整理しています。

参考(一次ソース・2026年9月21日再取得): Zapier: Plans & Pricing / n8n: Plans and Pricing / Dify: Pricing


検証履歴

  • 2026-09-21: 3社の公式料金ページを再取得し、本記事の金額・上限・課金単位を全件照合しました。金額は変わっていません(Zapier Free $0・Professional 年払い月$19.99〜・Team 年払い月$69〜/n8n Starter 月€20・Pro 月€50・Business 月€667/Dify Sandbox 無料・Professional $590/年・Team $1,590/年)。上限も据え置きでした(Zapier 無料100タスク/月・2ステップZap、Agents無料400アクティビティ/月・Agents Pro 1,500/n8n 2.5K・10K・40K実行/Dify 200・5,000・10,000メッセージクレジット)。変わったのは表示のほうで、次の4点を反映しました。①Zapierの料金ページに「Tasks are shared across your account. Zap workflows, AI steps, code, MCP, and SDK all draw from the same task allocation, with no separate task budgets by product.」が加わり、AI機能が本体のタスク枠を共有すると明記された(MCPは1コール2タスク)。②同ページに「AI model tier, code runtime, and connector type each affect how many tasks an action uses.」とあり、1アクションあたりのタスク消費が一定ではないことが明示された。③Zapierの料金ページに通貨切替(JPYを含む19通貨)があり、年払いは「Pay yearly (Save 33%)」、月払いに切り替えるとProfessional $29.99・Team $103.50と表示される。④Difyの料金ページに「Prices exclude applicable taxes, which may be added at checkout.」の注記がある。あわせて、前版に書いていたZapierの「利用企業220万社以上」と「Professionalは月750タスクから」は当日の料金ページの原文では確認できなかったため、前者は削除し、後者は「タスク階層を選ぶ方式」という表示どおりの記述に改めました。n8nのAIクレジット(Starter 月2,300・Pro 最大13,700)と無料トライアルの上限(1,000実行)は、今回あらためて原文で確認して追記した値です
ALTERNATIVES

よくある質問

結局どれが安く済みますか?
業務の形によって逆転するため、一律には決まりません。判断材料は3つです。①1回の処理で何ステップ動かすか(ステップが多いほどn8nの実行単位課金が効く)②月に何回実行するか(回数が多く処理が単純ならZapierの無料枠・低位プランで足りることがある)③AIの応答そのものが成果物か(それならDifyの設計に噛み合う)。金額の単純比較ではなく、この3点を自社の業務に当てはめる順番をおすすめします。
無料で始められるのはどれですか?
3つとも無料で試す道がありますが、形が違います。Zapierはクラウド版に無料プランがあり月100タスク・2ステップZapまで使えます。Difyはサンドボックスが無料で、メッセージクレジット200・メンバー1名・アプリ5個です。n8nはクラウド版に無料プランの記載がなく無料トライアルから始まります。トライアルの上限は公式FAQに「1,000 executions, 5 concurrent executions, a 180-second execution timeout, and 1 team project」と記載があり、クレジットカードは不要です。自社サーバーに置くCommunity EditionはGitHubで公開され無料です。DifyにもオープンソースのCommunity Editionがあり、自社設置なら利用料は無料です(2026年9月21日 各公式再取得)。
為替の影響はどれくらい考えるべきですか?
n8nはユーロ建て、Difyはドル建てで表示されています。Zapierの料金ページは既定が米ドルですが、JPY(¥)を含む19通貨の切り替えが用意されています。いずれも円建ての固定価格として公表されているわけではないため、円換算の月額は為替で変動します。特に複数年で予算を組む場合や、月額が大きいプラン(n8n Business 月667ユーロ、Dify Team 年1,590ドルなど)では変動幅が無視できません。年間予算には為替の振れ幅を見込んでおくことをおすすめします。
3つを併用することはありますか?
役割が重なりきらないため、併用は現実的な選択肢です。例えばSaaS間の連携はZapierまたはn8nで組み、社内向けの問い合わせ対応チャットボットはDifyで作る、という分担があり得ます。ただし併用は契約と運用の管理対象が増えるため、まずは1つで始めて、そのツールでは設計上どうしても届かない部分が出てから足す順番が安全です。
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