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n8n — 課金は「ワークフロー1回の実行」単位。ステップを何個つないでも1回と数える料金の仕組みと、セルフホスト無料版の境界線

ワークフロー自動化ツールn8nの料金を、2026年8月15日に公式料金ページで確認した値だけで整理。

n8n — 課金は「ワークフロー1回の実行」単位。ステップを何個つないでも1回と数える料金の仕組みと、セルフホスト無料版の境界線

まず、ここだけ

この記事の結論

要点3分 / 全文6分・実務担当者向け・2026-08-15 更新

料金
  • クラウド版(年払い表示・2026年8月15日 公式料金ページ確認): Starter 月20ユーロ(月2,500ワークフロー実行・1共有プロジェクト・同時実行5・AIクレジット月2,300)/Pro 月50ユーロ(月10,000実行・3共有プロジェクト・同時実行20・AIクレジット最大月13,700)/Business 月667ユーロ(月40,000実行・6共有プロジェクト・SSO/SAML/LDAP・Git版数管理)/Enterprise 要問合せ
  • 公式サイトの料金表は既定で年払い表示で、月払いは「Annually (Save 17%)」の表記どおり年払いより高くなります(月払いの具体額は当日確認できず要確認)
  • 自社設置のCommunity EditionはGitHubで公開され無料
  • 従業員20名未満はBusinessが50%オフになるStart-up Planあり(条件は要確認)
  • 全プランでユーザー数・ワークフロー数・利用できる連携(ノード)は無制限
公式サイトhttps://n8n.io/
メリット課金単位が「ワークフローの実行回数」で、1本のワークフローに何ステップつないでも1回としか数えない。分岐や加工を重ねるほど、ステップ課金・タスク課金のツールとの差が開く
全プランでユーザー数・ワークフロー数・利用できる連携(ノード)が無制限。人を増やすだけで課金が増える構造ではない
自社サーバーに置いて使うCommunity Editionが無料で公開されており、外部SaaSにデータを預けずに検証・運用する選択肢がある
デメリット料金がユーロ建てで、為替の変動がそのまま月額の円換算に乗る。円ベースの予算管理では変動幅を見込む必要がある
Pro(月50ユーロ)からBusiness(月667ユーロ)への価格差が大きく、SSOやGit版数管理といった統制機能が必要になった時点で費用が跳ね上がる
セルフホストは利用料こそ無料だが、サーバーの用意・アップデート・障害対応を自社で持つ必要があり、社内に技術担当がいない場合は実質的な負担が残る

結論: どんなツールか

n8nは、SaaS同士やAIモデルをつないで業務を自動化するワークフロー自動化ツールです。同種のツールと比べたときの最大の違いは課金単位にあります。公式料金ページは「複雑さに関わらず、月間のワークフロー実行数に基づく料金」と明記しており、1本のワークフローに何ステップつなごうと、走った回数だけを数えます。本記事の料金・仕様はすべて2026年8月15日にn8n公式料金ページで確認した値です。

n8nのクラウド版料金プラン

n8n の料金プラン(2026年8月15日 公式確認・年払い表示)

課金単位は「ワークフローの実行回数」。1回の実行に何ステップつないでも消費は1

実行数は個別設定

全プラン共通: ユーザー数・ワークフロー数・連携ノードは無制限/自社設置の Community Edition は無料

従業員20名未満は Business が50%オフになる Start-up Plan の案内あり(条件は要確認)・表示はユーロ建て

Starter Pro Business Enterprise
€20 €50 €667 要問合せ
/月(年払い) /月(年払い) /月(年払い)
月2,500 実行 月10,000 実行 月40,000 実行 同時実行 200以上
共有プロジェクト 1 共有プロジェクト 3 共有プロジェクト 6 外部シークレット連携
同時実行 5 同時実行 20 SSO / SAML / LDAP SLA付きサポート
AIクレジット 2,300 AIクレジット 最大13,700 Git 版数管理

仕組み: 「ステップ数」ではなく「実行回数」で数える

自動化ツールの費用を見積もるとき、最初に確認すべきは金額ではなく何を1単位として数えるかです。ここがツールごとに違うため、同じ業務でも請求額が大きく変わります。

n8nが数えるのは、ワークフローが最初から最後まで走った回数です。公式料金ページの各プランには「workflow executions with unlimited steps(ステップ数無制限のワークフロー実行)」と書かれています。つまり、フォーム受信をきっかけに「内容を判定 → 条件で分岐 → 表計算に転記 → チャットに通知 → 担当者にメール」と5段構えで組んでも、消費は1実行です。

同ページには、ステップごと・ユーザーごとに課金する他のツールとは異なり、自由に組んだうえでワークフローが最後まで走った時にだけ支払う仕組みである、という趣旨の説明が置かれています。

この設計の帰結はシンプルです。処理の作り込みを増やしてもコストが増えない一方、実行の回数そのものが多い業務では上限に当たりやすい。自社の自動化が「複雑だが回数は少ない」のか「単純だが回数が多い」のかで、有利・不利がそのまま入れ替わります。

料金とプラン(2026年8月15日 公式確認・年払い表示)

公式料金ページは既定で年払い表示になっており、トグルには「Annually (Save 17%)」と表示されます。以下は年払い時の月額です。

項目 Starter Pro Business Enterprise
月額(年払い) 20ユーロ 50ユーロ 667ユーロ 要問合せ
月間ワークフロー実行数 2,500 10,000 40,000 個別設定
共有プロジェクト 1 3 6 無制限
同時実行 5 20 記載なし 200以上
AIクレジット 月2,300 最大月13,700 記載なし 記載なし
実行履歴の保持 1日 5日 記載なし 365日以上
SSO・SAML・LDAP × × ○ ○
Gitによる版数管理 × × ○ ○
ユーザー数・ワークフロー数 無制限 無制限 無制限 無制限
  • 全プランでユーザー数・ワークフロー数・利用できる連携(ノード)は無制限と公式ページに明記されています
  • 月払いの具体的な金額は当日の確認範囲では取得できませんでした。「Annually (Save 17%)」の表記から年払いより高くなりますが、正確な月額は公式サイトでご確認ください
  • 自社設置のCommunity EditionはGitHubで公開されており、利用料は無料です
  • 従業員20名未満を対象に、Businessが50%オフになるStart-up Planの案内があります(適用条件は要確認)
  • 表示はユーロ建てのため、円での実負担は為替により変動します

向いている使い方

課金単位の設計がそのまま向き不向きになります。

  • 1回の処理に判定・分岐・加工を何段も挟む、作り込んだ自動化(ステップを増やしても実行回数は変わらない)
  • 社内の複数部署で使うが人数課金を避けたい場合(ユーザー数無制限のため、閲覧・編集する人が増えても月額は変わらない)
  • 顧客データや社外に出せない情報を扱う自動化(Community Editionを自社サーバーに置けば、処理を社内に閉じられる)

向いていない使い方

以下の条件では、費用と運用負担の両面で他の選択肢のほうが合うことがあります。

  • 実行回数が非常に多く、1回あたりの処理が単純な自動化(回数で上限に当たるため、実行数の多いプランが必要になる)
  • 社内に技術担当がおらず、セルフホストの構築・更新・障害対応を持てない場合(クラウド版なら解決しますが、その場合は無料での運用はできません)
  • SSOやGit版数管理が必須の統制要件があり、かつ予算が月数万円台までの場合(該当機能はBusinessからで、年払いでも月667ユーロ)

始め方

無料で試す道が2つあり、社内の体制で選び方が変わります。

  1. 技術担当がいるなら、Community Editionを自社サーバーまたは手元のPCに置いて、費用ゼロで実際の業務データを使わずに検証する
  2. 技術担当がいないなら、クラウド版の無料トライアルから始める(各プランに「Start free trial」があり、公式ページにはクレジットカード不要と記載)
  3. 1ヶ月動かして「月に何回実行したか」を数え、2,500回(Starter)と10,000回(Pro)のどちらの帯に収まるかでプランを決める

まとめ

n8nの要点は、金額よりも「ワークフローの実行回数で数える」という課金単位にあります。作り込んだ自動化ほど単価が効き、実行回数の多い単純な処理では上限が先に来る——この向き不向きが、そのまま他ツールとの選び分けの基準になります。

同じ業務をZapier(タスク課金)やDify(AIアプリ構築)で組んだ場合との条件別の比較は、AI自動化ツールの料金比較で整理しています。まずは自社の自動化が「複雑×少回数」か「単純×多回数」かを見極めるところから始めてください。

参考(一次ソース・2026年8月15日確認): n8n: Plans and Pricing

ALTERNATIVES

よくある質問

n8nの「実行(execution)」は何を1回と数えますか?
ワークフローが最初から最後まで走った回数を1回と数えます。公式料金ページには「Pricing based on monthly workflow executions, regardless of complexity(複雑さに関わらず、月間のワークフロー実行数に基づく料金)」「workflow executions with unlimited steps(ステップ数無制限のワークフロー実行)」と明記されており、同ページの説明では、ステップごと・ユーザーごとに課金する他ツールと違い、ワークフローが最初から最後まで走った時にだけ支払う仕組みだと説明されています(2026年8月15日確認)。
無料で使い続けることはできますか?
自社サーバーに置く場合は可能です。公式料金ページに、標準的なセルフホスト版であるCommunity EditionがGitHubで公開されていると記載されています。一方クラウド版には無料プランの記載がなく、各プランに「Start free trial(無料トライアルを開始)」が用意される形です。トライアル期間の長さは公式料金ページ上に明示がなかったため、開始前に公式サイトでの確認をおすすめします。
Zapierとどちらが安くなりますか?
「1回の処理で何ステップ動かすか」で逆転します。n8nはワークフローの実行回数で数えるため、1回の実行で10ステップ動かしても消費は1です。Zapierは本体の使用量を「タスク」で数え、Zapが処理を実行した回数に応じて上限を消費します。したがって、ステップ数が少なく実行回数が多い自動化ではZapierが不利になりにくく、逆に1本のワークフローに分岐や加工を何段も重ねる自動化ではn8nの単価が効いてきます。詳しくは[AI自動化ツールの料金比較](/tools/ai-automation-tools-comparison/)で、課金単位ごとに条件を分けて整理しています。
従業員20名未満の会社向けの割引はありますか?
公式料金ページに「Start-up Plan」の案内があり、従業員20名未満であればBusinessプランが50%オフになる可能性があると記載されています(適用には条件確認が必要と案内されています)。Businessプランは年払いで月667ユーロのため、対象になるかどうかで負担が大きく変わります。統制機能が必要な規模なら、申し込み前に条件を公式サイトで確認する価値があります(2026年8月15日確認)。
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