| 料金 |
|
|---|---|
| 公式サイト | https://aidia.pengi-n.co.jp/tools/ |
| メリット | ElevenLabs: 月6ドルのStarterから商用ライセンスが付き、読み上げ・文字起こし・音楽・効果音・吹き替えが1つのクレジット枠で使える。最小構成の費用が3つの中で最も低い Descript: 文字起こしされた文章を編集すると映像・音声も同時に切れるため、動画編集の専門操作を覚えずに済む。無料プランはクレジットカード不要で始められ、月60メディア分(1時間)まで実素材で試せる HeyGen: 話す人物の映像そのものを生成できるため、撮影・出演者・スタジオを用意せずに説明動画を作れる。無料プランでも月3本まで実際の生成を試せる |
| デメリット | ElevenLabs: 全機能が1つのクレジット枠を共有するため、吹き替えや音声変換を使うと読み上げ用の枠が急速に減る。無料プランには商用ライセンスが含まれない Descript: 上限が「メディア時間」と「AIクレジット」の2軸に分かれ、片方が先に尽きると作業が止まる。1人あたり課金のため編集者が増えると月額が線形に増える HeyGen: 動画1本あたりの尺に上限があり、無料プランは1本1分まで。Businessプランではチームメンバー追加が1シートあたり月20ドルの追加課金になる |
結論: 「手元に素材があるか」で選ぶものが決まる
ElevenLabs・Descript・HeyGenは、どれも音声・動画に関わるAIツールです。ただし担当する工程が違います。同じ「動画を作りたい」でも、手元に何があるかで選ぶものが変わります。
- ElevenLabs — 原稿から音声を作る(読み上げ・文字起こし・吹き替え)
- Descript — 撮影・録音済みの素材を編集する(文書ベース編集)
- HeyGen — 話す人物の映像ごと生成する(撮影不要)
つまり3つは代替品ではなく、工程の違う道具です。本記事では優劣ではなく、どの条件でどれが噛み合うかを整理します。料金はすべて2026年8月15日に各社公式サイトで確認し、ElevenLabsとDescriptは2026年9月18日に公式料金ページを再取得して変更がないことを確かめた値です(HeyGenは2026年9月16日にHeyGenのツール解説側で再取得した現在値に合わせています)。
AI音声・動画ツール3種類の役割と課金単位の比較図
AI音声・動画ツール — 「手元に素材があるか」で選ぶものが変わる
ElevenLabs・Descript・HeyGen の各公式料金ページで2026年8月15日に確認
手元に撮影・録音済みの素材があるか?
この1問で、必要な工程=選ぶツールがほぼ決まる
3つは代替品ではなく工程が違う道具。「Descriptで編集し、差し替え音声だけElevenLabs」のような併用も成立する
| 音声を作る | 素材を編集する | 人物映像を生成する |
|---|---|---|
| ElevenLabs | Descript | HeyGen |
| 原稿はあるが声がない | 撮影済み素材がある | 撮影そのものができない |
| 上限の数え方 | 上限の数え方 | 上限の数え方 |
| 共有クレジット枠 | メディア時間 + AIクレジット | クレジット + 1本の尺 |
| 全機能が1つの枠を共有 | 2軸・1人あたり課金 | 無料は月3本・1分まで |
| Starter 月$6/商用ライセンス付き | Hobbyist 年払い月$16/文書のように動画を編集 | Creator 月$29/年払いなら月$24 |
役割と料金の比較(2026年8月15日 各公式サイト確認)
| 項目 | ElevenLabs | Descript | HeyGen |
|---|---|---|---|
| 主な役割 | 音声を作る | 素材を編集する | 人物映像を生成する |
| 素材の要否 | 原稿があればよい | 撮影・録音済み素材が必要 | 素材なしで生成可能 |
| 上限の数え方 | 共有クレジット枠 (全機能で1つ) |
メディア時間+ AIクレジットの2軸 |
クレジット+ 1本あたりの尺 |
| 課金の単位 | アカウント | 1人あたり | アカウント (Businessは+シート課金) |
| 無料枠 | 月10,000クレジット (商用ライセンスなし) |
月60メディア分(1時間) AIクレジット100 (一回限りの付与) |
月3本・1本1分まで |
| 最小有料プラン | Starter 月$6 (月30,000クレジット) |
Hobbyist 年払い月$16 月払い月$24 |
Creator 月$29 年払い月$24 |
| 次の段階 | Creator 月$22 (月121,000クレジット) |
Creator 年払い月$24 月払い月$35 |
Pro 月$49 (1,000クレジット) |
| 商用利用 | Starter以上 | 有料プラン | Creator以上で ウォーターマーク除去 |
注記(2026年9月18日 公式再確認): ElevenLabs Creatorは通常月$22のまま、公式料金ページに「初月50%オフ・$11 per month」の表示が加わっていました。公式FAQにも「Creator $22 (121,000 credits, $11 for the first month)」と併記されており、$11は初月限定です。継続費用を見積もるときは$22で計算してください。また同ページには「Prices exclude all taxes, levies and duties.(表示価格に税は含まない)」と明記があります。
表の読み方: 最小有料プランの金額を横に比べても選定の役には立ちません。担っている工程が違うためです。まず自社に必要な工程を決め、そのうえで該当ツールのプラン内で金額を比べてください。
上限の数え方が3者3様
3つとも「使った分だけ減る枠」を持っていますが、数え方の設計が違います。ここが見積もりを外す一番の原因です。
ElevenLabsは1つの財布を全機能で奪い合います。公式ページには、すべての製品が1つの共有月間クレジットプールから引き出されると明記されています。しかも消費速度が桁違いで、読み上げは1文字1クレジットですが、文字起こしは1分330クレジット、吹き替えは1分2,000クレジットからです。無料の月10,000クレジットは、読み上げなら1万文字ですが、透かしありの自動吹き替えに使えば5分で尽きます。
Descriptは上限が2本あり、先に尽きたほうで止まります。月間メディア時間(取り込める素材の長さ)と月間AIクレジット(AI機能の使用枠)が別々に設定されており、Hobbyistは月10メディア時間・月400 AIクレジット、Businessでも月40メディア時間・月1,500 AIクレジットです。長い素材を大量に扱うとメディア時間が、短い素材にAI機能を重ねるとAIクレジットが先に尽きます。なお公式ページ内で単位表記が分かれており、プランカードは「media hours」、機能比較表は「Media minutes(per editor)」で、Hobbyistは600分(10時間)、Businessは2,400分(40時間)と分単位で書かれています(2026年9月18日確認)。指す中身は同じですが、他社と横に並べるときは時間と分の取り違えに注意してください。
HeyGenはクレジットに加えて「1本あたりの尺」の上限があります。無料プランは月3本・1本1分まで、Creator以上は1本30分まで、Businessは1本60分までで、Enterpriseは尺の上限なしとされています。Proプランはクレジット量で段階が分かれ、公式ページによればティアは月1,000クレジット・49ドルから月100,000クレジット・4,300ドルまでの範囲で、いつでも切り替えられると記載されています。
用途別の向き不向き
ElevenLabsが噛み合う条件
- 原稿はあるが、社内に収録できる人・環境がない(ナレーションだけが必要)
- 研修教材・商品説明の読み上げを、継続的に内製したい
- 最小構成の費用を抑えたい(月6ドルから商用ライセンス付き)
一方で、全機能が1つのクレジット枠を共有するため、吹き替えや音声変換を併用すると読み上げ用の枠が急速に減ります。無料プランには商用ライセンスが含まれません。
Descriptが噛み合う条件
- すでに撮影・録画した素材があり、それを整えて公開したい
- 動画編集の専任者がおらず、営業や現場担当が自分で編集する体制にしたい
- ウェビナー録画からSNS用の短いクリップを切り出す作業を定型化したい
一方で、1人あたり課金のため編集する人数が増えるほど月額が線形に増え、上限が2軸に分かれるため見積もりに手間がかかります。
HeyGenが噛み合う条件
- 撮影ができない、または出演者を確保できない(人物映像ごと生成する必要がある)
- 多言語版の説明動画を、同じ人物の見た目で展開したい
- まず無料プランで、生成結果の品質を実際に確認したい(月3本・1本1分まで)
一方で、動画1本あたりの尺に上限があり、Businessプランではチームメンバー追加が1シートあたり月20ドルの追加課金になります。
選ぶ順番
- 手元に撮影・録音済みの素材があるかを確認する。あるならDescriptの系統
- 素材がない場合、必要なのは音声だけか、映像も必要かを判定する。音声だけならElevenLabs、映像も必要ならHeyGen
- 決めたツールの無料枠で実物を1本作ってみる(ElevenLabsは商用利用不可の試用で月10,000クレジット、HeyGenは月3本・1分まで、Descriptは月60メディア分=1時間・AIクレジット100は一回限りの付与)
- 1ヶ月動かして、どの上限が先に尽きるかを実測してからプランを確定する
検証履歴
- 2026年9月18日: ElevenLabs(elevenlabs.io/pricing)とDescript(descript.com/pricing)の公式料金ページを再取得し、本記事が掲載している13の数値を全件照合しました。金額・クレジット・上限に変更はありません(ElevenLabs 無料10,000クレジット/Starter $6・30,000クレジット/Creator $22・121,000クレジット/年額=月額×10、Descript Hobbyist 年払い$16・月払い$24・10メディア時間・400 AIクレジット/Creator 年払い$24・月払い$35/Business 40メディア時間・1,500 AIクレジット)。消費レート(読み上げ1文字1クレジット、文字起こし1分330クレジット、吹き替え1分2,000クレジットから)も現行表記と一致しました。変更したのは次の3点です。(1) Descriptの無料プラン上限が公式の機能比較表に明示されたため、「上限値は公式料金ページに明示なし・要確認」としていた記述を、月60メディア分(1時間)・AIクレジット100(一回限りの付与)・ローカル書き出し720pに差し替えました。(2) Descriptの上限の単位表記が機能比較表で分単位(Hobbyist 600分、Business 2,400分)になっていたため、単位の取り違えに対する注意を追記しました。実質的な減枠ではありません。(3) ElevenLabs Creatorに「初月50%オフ・$11 per month」の表示が加わったため、$22が継続費用・$11が初月限定であることを注記しました。HeyGenの5値は本記事では再取得せず、2026年9月16日に公式ヘルプまで含めて再取得済みのHeyGenのツール解説を正として照合し、いずれも一致することを確認しています(そちらでは同日にクレジット消費レートの全面改定を確認済みですが、本記事はHeyGenの消費レートを掲載していないため影響はありません)。
まとめ
3ツールの違いは性能の優劣ではなく、担当する工程と上限の数え方にあります。素材があるならDescript、音声だけならElevenLabs、映像ごと必要ならHeyGen。工程が違うため併用も自然な選択肢で、実際「Descriptで編集しつつ、差し替え音声だけElevenLabs」といった組み合わせは無理なく成立します。
各ツールの詳細な料金と仕組みは、ElevenLabs・Descript・HeyGenの個別ページで、それぞれ公式サイトの当日確認値をもとに整理しています。
参考(一次ソース・2026年8月15日確認 / ElevenLabs・Descriptは2026年9月18日に再取得し金額と上限は変更なし・HeyGenは2026年9月16日の再取得値): ElevenLabs: Pricing / Descript: Pricing / HeyGen: Pricing
よくある質問