| 料金 |
|
|---|---|
| 公式サイト | https://elevenlabs.io/ |
| メリット | 月6ドルのStarterから商用ライセンスが付き、生成した音声を業務・販促物に使える。最小構成の費用が低く、検証から本番までの段差が小さい 読み上げ・文字起こし・音楽・効果音・吹き替え・音声変換が1つの契約に含まれ、同じクレジット枠から自由に配分できる 未使用クレジットが最大2ヶ月分繰り越せる(残高は月間枠の最大3倍まで)。月ごとの制作量に波がある業務でも枠を捨てにくい |
| デメリット | 全機能が1つの共有クレジット枠を奪い合うため、吹き替えや音声変換を使うと読み上げ用の枠が一気に減る。用途を横断して使う場合は見積もりが読みにくい 無料プランには商用ライセンスが含まれず、業務利用には有料プランが必要。無料での試用は「品質確認まで」と割り切る必要がある 繰り越しは有料契約の維持が条件で、プラン変更(ダウングレード)や解約をすると期末に未使用分が消滅する |
結論: どんなツールか
ElevenLabsは、テキストからの音声読み上げを中心に、文字起こし・音楽生成・効果音・吹き替え・音声変換までを1つの契約に束ねたAI音声ツールです。費用を考えるうえで最重要なのは金額ではなく、すべての機能が1つの共有クレジット枠から支払われるという構造です。公式料金ページには「すべての製品が1つの共有月間クレジットプールから引き出されるため、同じクレジットをどれにでも使え、一方を使えば他方に残る分が減る」と明記されています。本記事の料金・仕様はすべて2026年8月15日にElevenLabs公式料金ページで確認した値で、2026年9月18日に同じページを再取得し、金額・月間クレジット数・機能別のクレジット単価がいずれも変わっていないことを確認済みです。
仕組み: 1つの財布を全機能で奪い合う
多機能なAIツールの費用を読み違える原因は、たいてい「機能ごとに枠がある」と思い込むことです。ElevenLabsは逆で、枠は1つです。そして機能ごとの消費速度が桁違いに違います。
公式料金ページに記載されているおおよその消費量は次のとおりです。
| 機能 | クレジット消費 |
|---|---|
| 読み上げ(Text to Speech) | 1文字あたり 1 |
| 効果音(Sound Effects) | 1生成あたり 200 |
| 文字起こし(Speech to Text) | 1分あたり 330 |
| 音楽生成(Eleven Music) | 1分あたり 900 |
| 音声変換・音声分離 | 1分あたり 1,000 |
| 吹き替え(自動・透かしあり) | 1分あたり 2,000 |
| 吹き替え(自動・透かしなし) | 1分あたり 3,000 |
| 吹き替え(Dubbing Studio・透かしあり) | 1分あたり 5,000 |
| 吹き替え(Dubbing Studio・透かしなし) | 1分あたり 10,000 |
この表を月間枠に当てはめると、同じプランでも「何ができるか」がまるで変わります。無料の月10,000クレジットは、読み上げに全振りすれば1万文字、文字起こしなら約30分、音楽なら約11分、効果音なら50回、透かしありの自動吹き替えなら5分です。
ここが見積もりの分かれ目になります。読み上げ中心なら安く収まりますが、動画の吹き替えを主用途にすると1分あたりの重さが200〜10,000倍のレンジで効いてきます。プランを選ぶ前に、主に使う機能を1つ決めてください。
なお読み上げのクレジット換算にはモデルによる差もあり、公式ページによればV2 Multilingualは1文字1クレジット、V2 Flash/TurboやV2.5 Flash/Turbo MultilingualはAPI利用時に割引が適用され1文字あたり0.5〜1クレジットとされています。
料金とプラン(2026年8月15日 公式確認・2026年9月18日再確認・月払い)
| 項目 | Free | Starter | Creator | Pro | Scale | Business |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 月額 | $0 | $6 | $22 (初月$11) |
$99 | $299 | $990 |
| 年払い時の月あたり | — | $5 | $18.33 | $82.50 | $249.17 | $825 |
| 月間クレジット | 10,000 | 30,000 | 121,000 | 600,000 | 1,800,000 | 6,000,000 |
| 商用ライセンス | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 音声クローン | × | インスタント | プロ | プロ | プロ×3 | プロ×10 |
| ワークスペースシート | — | — | — | — | 3 | 10 |
| Studioプロジェクト | 3 | 20 | — | — | — | — |
| カスタム音声スロット | 3 | 10 | 30 | 160 | 660 | 2,200 |
| 同時リクエスト数 | 2 | 3 | 5 | 10 | 15 | 25 |
- Enterpriseは要問合せです
- 年払いは「年額=月額×10」で、実質2ヶ月分が無料になる計算と公式ページに記載されています
- Proでは API経由の44.1kHz PCM出力・192kbps品質の音声出力が使えるようになります
- Businessの追加機能は2026年9月18日の再取得で全項目を確認しました。プロ音声クローン10枠・ワークスペース10シートに加え、「Low-latency TTS as low as 5c/minute(低遅延の読み上げが1分あたり5セントから)」が特典として記載されています
- 対応言語数は比較表で全プラン共通の74言語と記載されています(モデル別の対応可否は別で、日本語運用の記事で扱っています)
支払い方式は2026年9月18日時点で1点変わっています。 公式ドキュメントのBillingページに「Usage based billing is a legacy feature, and is not available on new self-serve subscriptions.(従量課金は旧方式で、新規のセルフサーブ契約では提供されない)」「For self-serve subscriptions, Pay As You Go is our replacement for usage based billing.(セルフサーブ契約では Pay As You Go が従量課金の置き換えになる)」と記載されています。月間クレジットを使い切ったあとの追い金は、旧来の従量課金ではなく事前購入型のPay As You Goに寄っており、購入したクレジットの有効期間は12ヶ月です。なお同ページには「credits are stored as a dollar value and converted at your current plan's rate(Pay As You Goのクレジットはドル建ての金額として保持され、契約中プランのレートで換算される)」とあり、プランを変えると残高の見え方が変わる点も明記されています。金額そのものの変更ではありませんが、枠を超えたときの払い方の作りが変わっているため、見積もりの前提として押さえてください。
向いている使い方
読み上げを軸に、社内で音声を継続的に作る用途で費用対効果が出ます。
- 商品説明動画・研修教材・社内マニュアルのナレーションを内製する(読み上げは1文字1クレジットと最も燃費が良い)
- 会議・インタビューの文字起こしを一定量こなす(1分330クレジットのため、Starterの月3万クレジットで約90分)
- 制作量に月ごとの波がある業務(未使用分が最大2ヶ月繰り越せるため、閑散月の枠を繁忙月に回せる)
向いていない使い方
構造上、以下の使い方では費用が読みにくくなります。
- 無料プランのまま業務で使う運用(商用ライセンスがFreeに含まれないため、業務利用にはStarter以上が必要)
- 吹き替えを主用途にしつつ安いプランで回そうとする使い方(1分2,000〜10,000クレジットのため、Starterの月3万クレジットでは透かしありでも15分程度)
- 契約を頻繁に切り替える運用(ダウングレードや解約で未使用クレジットが期末に失効する)
始め方
主用途を決めてから枠を測る順番が、最も無駄が出ません。
- 無料プランで登録し、自社の原稿で日本語の読み上げ品質を確かめる(この段階では業務利用しない)
- 主に使う機能を1つ決める(読み上げ/文字起こし/吹き替え)。上の消費表で、月に必要なクレジット数を概算する
- 商用利用を始める段階で月6ドルのStarterに切り替え、1〜2ヶ月の実消費量を測ってから上位プランや年払いを判断する
まとめ
ElevenLabsは、月6ドルから商用利用できる価格の入りやすさと、全機能が1つのクレジット枠を共有する構造が特徴です。プラン選びの決め手は金額ではなく、主に使う機能の消費速度にあります。読み上げ中心なら下位プランで十分に回り、吹き替え中心なら想定の何倍も枠を食う——この差を先に把握しておくことが、見積もりの精度を決めます。
動画そのものの編集まで含めて内製したい場合はDescript、話す人物の映像ごと生成したい場合はHeyGenが近い選択肢です。日本語ナレーションが主用途で「同じ料金でどれだけ作れるか」を知りたい場合は、同じ内容の原稿を日英で数えた実測をElevenLabsは日本語だと何文字ぶん使えるかにまとめています。音声・動画ツールを横断して選び分けるならAI音声・動画ツールの料金比較へ。
参考(一次ソース・2026年8月15日確認/2026年9月18日再確認): ElevenLabs: Pricing / ElevenLabs Docs: Billing
訂正・更新履歴
- 2026年9月18日: 公式料金ページを再取得して掲載値を全件照合しました。金額の変更はありません。 6プランの月額($0/$6/$22・初月$11/$99/$299/$990)、月間クレジット(10,000/30,000/121,000/600,000/1,800,000/6,000,000)、年払いの月あたり換算($5/$18.33/$82.50/$249.17/$825)、機能別のクレジット単価(読み上げ1文字1・効果音1生成200・文字起こし1分330・音楽1分900・音声変換/音声分離1分1,000・吹き替え1分2,000〜10,000)、繰り越し条件(最大2ヶ月・残高は月間枠の最大3倍)のいずれも8月15日時点と一致しました。追記が2点あります。ひとつは前回「当日の確認範囲で取得できなかった」としていたBusinessの追加機能で、プロ音声クローン10枠と「Low-latency TTS as low as 5c/minute」の記載を取得し、料金表の音声クローン欄を「—」から「プロ×10」に埋めました。あわせてカスタム音声スロットと同時リクエスト数の行を追加しています。もうひとつは支払い方式で、公式ドキュメントのBillingページに従量課金(usage based billing)が旧方式となり新規のセルフサーブ契約ではPay As You Goに置き換わった旨の記載があるため、料金表の下に追記しました。金額は据え置きでも枠超過時の払い方の作りが変わっているためです
- 2026年8月25日: 本記事と日本語運用の実測記事が同じ「elevenlabs 料金」で検索結果に競合し、どちらも順位が伸びない状態になっていたため、担当範囲を分けました。本記事がプラン料金とクレジットの仕組み全体、日本語記事が日本語原稿の文字数と対応モデルの選び分けを担当します。料金の数値の訂正はありません(金額は2026年8月15日確認時のままです)
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